の際の「市販坐剤.軟膏」選択例。 |
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(1)はれと痛みがある「急性内痔核」の場合は「副腎皮質.ステロイド」含有の「坐剤」または「注入軟膏」を使用・ (2)はれと痛みがある「急性外痔核」の場合は「副腎皮質.ステロイド」含有の「注入軟膏」、または「軟膏」を使用。 (2「慢性痔疾患」では「非ステロイド(または弱ステロイド含有)の「坐剤」,または「注入軟膏」が良いでしょう。 (3)痛い!きれ痔(裂肛)は「非ステロイド系」又は「弱ステロイド系「注入軟膏」を使用。 |
ご注意! 市販痔用注入軟膏、坐剤、軟膏等は原則として、軽度、中等度の「外、内痔核、裂肛」の治療にご使用ください。 2週間使用して効果がないとき、又、高度痔疾患(重症)のものには、必ず肛門科医師を受診ください。 尚、痔瘻や肛門周囲膿瘍(のうよう)には坐剤等は効果がありません。 (私個人の”独断”で、可及的に公平に選びました。) |
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突然、肛門の外側に、大豆大の腫脹が起こり、ズキズキ痛む。 |
ボラギノールA注入軟膏(武田)、プリザエース注入軟膏(大正)、リシーナ注入軟膏(ロート)などの1回毎使い捨てステロイド含有「注入軟膏」が最も適しています。外痔核に直接塗ったり、肛門内に挿入も出来て便利です。(1日2−3回)。 また、プリザエース軟膏、プリザS軟膏(大正)や、ボラギノールA軟膏(武田)などの頻回使用軟膏も外出時など持ち歩いて、外痔核局所に塗ったり出来て、使いやすいでしょう。14日-28日で軽快目標。 内服薬:プリザ漢方内服薬は「乙字湯」を主成分とするので使用すれば併用効果が期待できるでしょう。 |
慢性裂肛 (第3度) 狭窄肛門伴う |
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難治性持続的慢性裂肛 :いつも排便後長く頭に響くような痛み。肛門が狭くなることも多い。 |
自己治療は無理です。肛門科へ行きましょう。 当面処置としては:ボラギノールM軟膏(武田)(塗布用)、レックH軟膏(湧永)、などの非ステロイド系で局所麻酔含有軟膏を肛門内に挿入したり塗布するのが良いでしょう。 何より、便通を良くする事が第一条件です。 慢性裂肛は難治性で疼痛激しい場合や、肛門が狭くなって便が細くなることが多く、自己治療は無理です。出来るだけ早く肛門科を受診しましょう。 |
肛門周囲膿瘍 |
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肛門周囲が腫脹し発赤、発熱があり、激しく痛む。(ただし直腸内高位膿瘍では皮膚の発赤はない) |
自己治療は無理です。!(止む終えないときは一時的に、抗生物質(内服用)投与 + 消炎酵素剤投与。 ゲンタシン軟膏(医療用)塗布) *坐剤は効果がない!。 至急、外科、肛門科病院で膿瘍切開処置が必要です。 |
痔瘻 |
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肛門周囲からじくじくと膿がでる ときどき腫脹して痛む。 |
感染と疼痛ひどいときはまず病院へ行きましょう。止むを得ない時は、臨時対応として。抗生物質(内服)短期内服、ゲンタシン軟膏塗布。 *坐剤は効果がありません!。 下痢になると悪化する事が多いので、正常な便通を保つように心がけましょう。 専門医を受診して治療を受けましょう。 |