ヒメハルゼミ

外見はヒグラシをそのまま小さくして、もう少しスマートにさせたような感じです。
模様はヒグラシと少し違いますが、とても綺麗です。
雄は腹部が細長く、メスは産卵管がむき出しになっているので、遠目でも♂♀が判断できます。

鳴き声は「ジワジワジワジワ・・・・」、または「シンシンシンシン・・・」と聞こえます。
成虫の体も脱皮殻もチッチゼミ並に小さいですが、声は驚くほど大きいのです。
また、この蝉はとても合唱性があり、一匹が鳴き出すとそれにつられ、
計り知れない数の♂が鳴き出し、たちまち「ゲ〜〜〜」という耳ざわりな音になります。
ヒメハルゼミは暖かい地方の樫林を好みます。生息地の最北端は新潟県で、東北地方には
生息は確認されていません。また、場所によっては天然記念物に指定されています。
脱皮殻は樫林などにあります。割と低いところにもついています。
この蝉は生息地には大量にいますが、生息地でないところにはたとえ樫林でもまったくいません。
樫林といっても高木の林を好むようで、山沿いの神社などにも生息しています。

成虫の発生期は6月下旬から8月上旬頃ですが、場所によって違います。

ヒメハルゼミの写真
樫の枯死した幹に産卵中の♀2個体 2000年07月23日 滋賀県永源寺町にて
↑と同上(産卵管が確認できます) 2000年07月23日 滋賀県永源寺町にて
↑と同上(正面から)模様が確認できます 2000年07月23日 滋賀県永源寺町にて
ヒメハルゼミの脱皮殻の写真
細い枝につく脱皮殻 2000年7月23日 滋賀県永源寺町にて
横向けに付着する脱皮殻 2000年7月23日 滋賀県永源寺町にて
ヒメハルゼミの鳴き声
単独鳴き(ニイニイゼミの合唱も)(379KB) 2000年07月23日 滋賀県永源寺町にて
大合唱(雑音のようです)(216KB) 2000年07月23日 滋賀県永源寺町にて

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