主要な登場人物 | クレドールの人々 | ギルドおよび議会軍の人々 | 反乱軍の人々 | 宮廷および国王軍の人々
・ ルキアン 主人公。コルダーユの街で魔道士の見習いをしていた少年。ある事件を
きっかけに、なし崩し的にアルフェリオン・ノヴィーアの乗り手として戦いに身を投ずる
ことになってしまう。だが、自らの戦いの意味や戦う理由に対し、あるいは戦いに加わ
ること自体の是非に対しても、迷い続けている。内向的で空想好きの18歳。
・ 黒衣の女 「謎の声」として、ルキアンを何度も危機から救う。いまだ本当の姿は謎であり、
夢や幻の中で黒衣の女のイメージとして現れることが多い。アルフェリオンや旧世界と深い
関係を持っているようだが、その正体は!?
・ エインザール 旧世界時代の魔法科学の研究者。アルマ・ヴィオ創造の権威でもある。 NEW!
天空人でありながら地上人に味方し、自らも解放戦争に参戦。彼のアルマ・ヴィオは
天上界に致命的な打撃を与え、「紅蓮の闇の翼」と恐れられた。勿論、現在では故人…。
・ アレス ラプルスの谷間の村で暮らしていた、冒険好きで活発な少年。亡き父のような
優れたエクターになることを夢見ている。旧世界の娘・イリスを助けたことにより、宮廷の
メリギオス大師の陰謀に巻き込まれてゆく。勇気は抜群だが、怖いもの知らずで無鉄砲。
・ カセリナ オーリウムの大貴族ナッソス公爵の一人娘。エクターとしての技量は家臣の
誰よりも優れ、統率力や決断力にも秀でた、戦乙女の化身のごとき姫である。反乱軍
に公爵家が味方したため、彼女もギルドや議会軍と戦うことに。勝ち気で潔癖な性格。
・ クレヴィス 飛空艦クレドールの副長。底知れぬ力を秘めた魔道士であるばかりでなく、
エクターとしての腕もギルドで三本の指に入るほど。いつも穏やかな微笑を絶やさず、
物言いも常に冷静である。主人公のルキアンを助け、導く、助言者的な役割?
・ メイ クレドールのエクター。見た目だけなら、男装の麗人…。だが態度は荒っぽく、口も
悪い。面倒見は良く、本音は優しい性格のため、ルキアンにも何かと目をかけている。
元々はタロスの名門貴族の娘であったが、革命で家族を失い、オーリウムに亡命。
・ エルヴィン クレドールの「柱の人」。なぜか男性のような名前だが、本人は、黒髪の
神秘的な美少女。内に秘めた魔力は、あまりにも強く……魔道士でない普通の人間
でさえ、肌で感じ取ってしまうほど。謎めいた言動は、ときどき不気味ですらある。
・ カルダイン クレドールの艦長。今は無き旧ゼファイア王国の海賊(正確には空賊?)
であったとも言われるが、定かでない。革命戦争の際、タロス共和国の大飛空艦隊と
互角以上に戦い続け、今なお「ゼファイアの英雄」と賞賛される。伝説の飛空艦乗り。
・ バーン クレドールのエクター。筋骨隆々の青年で、絵に描いたような熱血漢である。
態度は荒っぽく、ときおり粗野にも感じられるにせよ、裏表のない性格の持ち主。単純
な言動を相棒のメイにいつもからかわれているが、エクターとしての腕は折り紙付き。
・ ベルセア クレドールのエクター。すらりとした長身、長髪に甘いマスクの優男。言動も
キザだが、どこか三枚目っぽく、憎めない。軽そうな印象(?)に反して思慮深く、頭も
切れるため、実質的には、クレドールのエクターのリーダー的な立場でもある。
・ シャリオ クレドールの船医。元々は、神官として神殿で施療していた。高位の聖職者で、
ルティーニと並んでクレドールきってのインテリ。少し理屈っぽいが、穏和で気品がある。
本来は脇役だが、作品での登場頻度は意外に高い。時々、ヒロイン並みに目立つことも。
・ ランディ クレドールの居候。酒浸りで軽薄な遊び人に見えるが、王国のみならず世界中
に名を知られる物書きである。実は名門マッシア家の出身(問題児であるため一族からは
白眼視されているが)、伯爵の位を有している。本名はランドリューク。
・ カリオス ギルドでも最強と言われるエクター。見た目には、これといって変わったところの
ない、ごく普通の青年である。だが平凡さの中にも、時折、得体の知れない怖さが漂う。
「魔獣」と恐れられるアルマ・ヴィオ、キマイロスを操る。飛空艦ミンストラ所属。
・ レーイ 飛空艦ラプサーのエクター。カリオス、クレヴィスと共にギルドの三強の一人。
魔法や特殊能力を使わない通常の戦いに限って言えば、おそらくレーイが最も強い。
外見的にも古代の英雄像のようだと言われる勇士ぶり。ただ、性格が意外に平凡?
・ シソーラ ギルドの飛空艦ラプサーの副長。「姐さん」と呼ばれている通り、姐御肌で世慣れ
た感じのキャラである。シャリオのような学者肌とは違う意味で頭が良い。ひそかに、剣の
達人だともいう。メイと同じく旧タロス王国からの亡命貴族であり、二人は非常に仲が良い。
・ マクスロウ 議会軍の情報将校。ギルドから作戦への協力をとりつけたかと思えば、
「大地の巨人」を手に入れんとするメリギオスの企てを妨害したり、水面下で動き
の多い人。一見、クールなエリートのようだが、時折、情熱や弱さものぞかせる。
・ ギヨット 反乱軍のリーダー。議会軍随一の名将であった彼が、なぜ反乱を起こしたのか?
知勇ともに優れ、人望やカリスマもある、生ける軍神。エクターとしての腕もずば抜けており、
若い頃は「メレイユの獅子」と呼ばれ、諸外国の軍からも畏怖された。渋い銀髪紳士(!)。
・ 紫のフロックの男 正体はおろか名前さえ不明の美青年。現世界の常識を超越した力を
持つ黒いアルマ・ヴィオを操り、議会軍を窮地に陥れる。高貴で落ち着いた感じの人物
だが、目的のためなら多くの命を犠牲にすることもためらわぬ、冷徹な面も有する。
・ ミシュアス 「黒の貴公子」と呼ばれる凄腕のエクター。戦闘の中で敵を狩ることに喜びを感じ、
楽しんでさえいるという、非情な性格である。「紫のフロックの男」が端正な気品のある美青年
であるのに対し、ミシュアスは妖花のごとき危険な美しさをもつ。反乱軍、何気に美形が多い?
・ メリギオス 王が病の床にあるのをよいことに、我が物顔で王国の政を牛耳る辣腕の宰相。元々は
この世界で最上位に近い神官であるにもかかわらず、どす黒い世俗臭を漂わせ、狡知に長けた
策謀家である。今のところ、まだ本人は目立った登場をしていないが、着々と陰謀を進めている…。
・ ファルマス 王家に仕える最強の機装騎士団「パラス・テンプルナイツ」の副団長。天才と呼ばれる
だけあり、実力はパラス騎士団の中でも他と次元が違う。年齢不詳。子供のように無邪気に笑って
いるが、純真さの中に狂気を秘める。冷酷で底意地も悪い反面、本人には自覚がない(!)。
・ セレナ 同じくパラスナイツの1人。剣と魔法の双方に優れる魔道騎士。清楚な美しい女性で、性格
も基本的には優しく真面目。だが内に激しい気性を秘めており、怒ると人が変わる。メリギオスの
手先となってしまったパラス騎士団の現状に疑問を抱く。また、ファルマスやエーマを軽蔑している。
・ ラファール パラス騎士団の中でも、ファルマスをのぞけば随一の強さであるという。金色に輝く
甲冑に身を包んだ姿から、「黄金の騎士」と呼ばれる。クールで気位の高い性格は外見にも
明確に出ている。仲間にも超然とした態度だが、亡き姉に似るセレナには対応が違う…。
・ エーマ パラスナイツの1人。長い髪を真っ赤に染め、大胆な革の衣装をまとった妖艶な美女。
サディスティックな性癖をもつ。汚い任務も平気で遂行し、本音は外に表さない。パラス騎士団の
一員であるからには、常人を超えた何らかの技能や特殊な力を彼女も持っていると思われる…。
・ エルシャルト パラスナイツの1人。長いつばのついた大きな帽子で顔を隠していることが多い。
その素顔は美しい青年である。「音霊使い」という独特の戦士であり、常に竪琴を携えている。
剣や魔法にも相当優れているようだ。穏やかな外見に違わず、言動も常に物静かで上品。
・ アゾート パラスナイツの1人。他のメンバーとは異なり、騎士というよりも、明らかに魔道士である。
普段は瞑想していることが多い。「神の目・神の耳」と呼ばれる、人知を超えた感覚を備えている。
頭にターバンのような物を巻き、質素な衣に身を包んだ姿は、東方の求道者を思わせるという。
・ ダリオル パラスナイツの1人。黒い衣装に身を包んだ、得体の知れない剣士。剣の技自体に
関しては、同騎士団の中でも屈指の達人である。寡黙で斜に構えた態度のため、何を考えて
いるのかよく分からない。その孤高さ・怜悧さ・強さは、しばしば、一匹の狼にたとえられる。
・ ダン 最も若いパラスナイト。勇猛さで知られる騎士であり、エクターとしては、神業的な射撃の腕を
誇る。相手が強ければ強いほど力を発揮する熱血漢。正義感も強いが、純朴な性格と忠誠心の
高さが災いし、メリギオスの陰謀の道具とされている騎士団の現状に何の疑問も感じていない。