オーナーは年配の男性で、写真を頼んだらニコニコしながら快諾して くれた。実は、そのときは自分でカーナビをつけようと奮闘中だった様で、 それはこのクルマが、実用であちこち走り回っている証拠でもある。
このクーペは角型ライトを付けているので後期型であるが、個人的には この角目の方が好みだったりする。 流れるような美しいボディラインを、マスクできりりと締めてくれるからだ。
そして、これはまだ人間のデザイナーがクルマを描いていた頃の傑作である。 実はこのクルマ、レストアガレージなどのシールもなく、車検も普通に通って いるようである。
お礼の際に、「大事に乗ってますね」と言ったら、満面の笑顔で答えてくれた。 オーナーも、クルマも、いつまでも元気で走りつづけてほしいものである。