BUG 第25号 第2版 2004.9.21発行 |
『植物に関わる「木へん」の漢字の話』 中嶋秀人 今回は「木へん」に「神」(かみ)の「榊」(さかき)と「木へん」に「佛」(ほとけ)の「」・樒(しきみ)について語ろう。 これらの木々が「神」・「佛」を飾るについてどういう意味があるのだろうか。 榊の語源は、諸説あり、境木ノ義。(大言海)。磐(いわ)境(さかい)ノ木ノ意、神ノ鎮マリマセヌ地ノ区域(サカイ)ノ木。「神」の聖域と人間界の「境(さかい)」を示す為の木。 「」・樒(しきみ)の木には香りがあり、粉末にして「抹香」「線香」の原料にする。また花が蓮(ハス)の花似ているからともいわている。 昔、お釈迦様の時代だろうか。暑い地方では人の亡骸(なきがら)は腐敗が早く、すぐに死臭が酷くなり、色んな獣が死体を喰らおうと狙っていた。それで亡骸の死臭を防ぐ為に、その周りや近くに、獣のいやがる香りの植物を周囲に置いた。 それが今でも、お葬式の時に「」・樒(しきみ)を飾るようになり、それが現在の習慣になったのだろう。 |
|
|||||
−戻る− |