@はじめに
10期は、9期に引き続きサンロケ・ダム問題に全力で取り組んできました。
パヤタスは、センターを中心に、活動が活発に行われています。
また、コンピューターを購入し、事務局でEメールもできるようになりました。
Aサンロケ・ダム問題
サンロケ・ダム問題での活動は、CFFCの活動の中でも中心的な活動の一つとなっています。
北部ルソン(コルディリェラ)の先住民族組織・CPAの要請に応えるものとして、また、日本政府の開発援助の内実(融資のあり方)を問うものとして取り組んでいます。
私たちは、ODA問題に取り組む人たち、ダム問題に取り組む人たち、先住民族問題に取り組む人たちと協力しながら、全力でこの問題に取り組んできています。
Bパヤタスのセンター活動
パヤタスのセンター(マニラ首都圏の都市貧民地区にある)では、1階でのデイケア(幼稚園)活動を軸としながら、2階ではQCUPC(ケソン市都市貧民委員会)や住民組織・サンカップによる、地域住民へのセミナーや技術訓練など、多彩な活動が行われています。
私たちは、現地組織の自主性を尊重しながら、センターでのデイケア活動と現地組織の活動を支えるため、引き続き支援を継続していきます。
また、パヤタスでは、ゴミ捨て場の閉鎖−再開発による立退き問題が出てきています。この問題にも注目していきたいと思います。
Cピナトゥボ被災者復興活動
10期、CDRC−LFO(市民災害復興センター・中部ルソン事務所)からの要請を受け、彼らが運営するアクリ避難所内にあるデイケア・センターへの支援を決めました。
CDRCの活動を支援することを通じて、今後もピナトゥボ被災者の復興活動を支援していきたいと思います。
D現地組織との直接の関係作り
第8回(96年)総会で、「フィリピン現地組織とCFFCの直接の関係作り」を掲げました。
その実現に向けて、事務局派遣、ツアーでの訪問、英文ニュース・レターの発行を行ってきました。
これらを通じて、「直接の関係作り」は、少しずつ進んできています。
Eスタディ・ツアー
99年春−マニラ首都圏。夏−マニラ首都圏と中部ルソンを訪問しました。いずれも小人数でしたが、有意義なツアーでした。
ツアーでの課題は、引き続き「日程の早めの設定」と「通訳の確保」です。
Fツアーのアレンジ
10期、ツアーのアレンジはありませんでしたが、より多くの人々に、フィリピンの現状を知ってもらうため、フィリピン訪問(私たちの関係のある地域・団体へ)のアレンジを行っています。希望される方はご連絡ください。
GODA(政府開発援助)改革
サンロケ・ダム建設やパンパンガ・デルタ開発など、住民が中止を求めている開発プロジェクトがあります。
こうした問題のある日本のプロジェクトを中止(あるいは計画変更)させるために、日本国内でのキャンペーン活動と、現地組織への情報提供を行っていきたいと思います。
こうした活動を通じてODAによる被害者(都市貧民・農民・先住民が大規模プロジェクトによって人権・居住権を無視した立ち退きを迫られています)を減らすこと。さらにODA改革を進めることができればと思います。
ODA改革に取り組むODA連絡会にも積極的に参加して行きたいと思います。
H会報「こどもの未来」
10期、合併号を3回発行してしまいました。合併号になっているのは、活動が停滞しているのではなく、逆に活動が忙しすぎて会報作成に手が回らなかったからです。
会報発行は、会員の皆さんと事務局をつなぐ重要な活動であり、できる限り毎月発行を行いたいと思います。(が、合併号になっている時は、「忙しいんだな」と思ってください。)
今後も「豊富な内容、わかりやすい紙面」を心がけて、フィリピンの人々の生活、NGO・現地組織の活動紹介、開発援助問題、私たちの活動などについて発信していきたいと思います。
皆さんからのお便りや投稿を待ってます〓
IEメール/ホームページ
Eメールを使われている方、メールを送ってください。待ってます。(メール・アドレスは表紙に)
11期は、ホームページの充実に向けて努力していきたいと思います。
Jリーフレットの作成
現在、CFFCの活動をコンパクトにまとめたリーフレットがありません。11期は、皆さんに活用していただけるCFFC紹介のリーフレットを作成したいと思います。会員の拡大につながれば…。
K写真展
10期は、京都駅アスティ・プラザで行われた識字展に出展しました。
写真展示の機会があればお教えください。
Lマグダレナ・タオルの販売
マグダレナ(マニラのトンドにある都市貧民地区)の女性たちの生計プロジェクトとして行われているタオルの販売をしています。
販売にご協力いただける方は、ぜひ、ご連絡ください。
M民芸品販売
またフィリピンの民芸品販売なども行っています。
バザーや、学園祭などで販売できるョという方はご一報ください。
N支援物資・古着送り
支援物資送りは、経費がかかるため、経費負担をお願いしています。
10期は、北部ルソン・MRRSと中部ルソン・CDRC−LFOに郵送、また夏のツアーの際にも、古着を中部ルソン、マニラ首都圏に持ち込んでいます。
O学習会
フィリピンのことをより深く知るため、京都市内で学習会を行っています。
現在は、「フィリピンの歴史」の学習会を行っています。
P事務局
私たちの活動を発展させていくには、事務局の強化が必要です。
事務所に来て、作業を手伝えるよ、資料の翻訳できますよ、という方は、ご連絡ください。
Q最後に
今年は、1900年代、最後の年。来年からは2000年代です。21世紀はまもなくです。
私たちが今取り組んでいる支援や連帯の活動が、子どもたちの時代−21世紀には花を咲かせ、実りを迎えることを信じて。
また今年一年一緒に頑張っていきましょう!
<役 員 体 制>
代表世話人 服部 恭子
事務局長 藤原 敏秀
事務局員 石原 秀和
永田 貴聖
仲野 豪
他、若干名
会計監査 椎名 みゆき
長谷川 啓子