§悩める便秘への対処方法と便秘薬(便秘市販薬)の使いかた。

序章:

便秘とは:

 便秘とは、3日以上の排便がない状態。また、残便感があったり、便が硬く排便困難不快感がある場合を言います。

 便秘とは便の回数がすくないことや便が硬いことをさすと思われていますが、便が硬くなくても、

 排便時の腹部膨満感や 腹痛いきみや怒責の必要、残便感排便時の肛門の詰まった感じ

 逆に頻便など、色々な排便不快感困難感で悩む状態全般が「便秘症」として扱われます。

 

便秘の種類:

 1)痙攣(けいれん)性便秘

    若い女性に多く、大腸が痙攣状態になって、便意がつよいのに排便困難、腹痛、残便感が強く下剤に頼るようになります。

 2)弛緩性(しかん)性便秘

   老人に多く、大腸がゆるんでしまい、便を押し出す力が弱くなることで大腸に便がたまってやすくなってしまう便秘です。

 3)直腸性便秘

   排便反射の低下。排便時のいきみ弱く、便意に気付きにくくなることでおこります。気張っても便が出しにくくなります。

   老人に多いのですが一般人にも診られます。 便が詰まって出なくなってしまうこともあります。

 4)薬剤性便秘      精神安定剤などを多く服用している人に多くみられます。

 5)大腸疾患性便秘    大腸腫瘍や腸管癒着症など大腸の病気でおこる便秘です。

 

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A:生活改善、食事療法、運動、排便姿勢による便秘解消方法。

    常習性便秘の改善には生活様式や野菜接種など食事の改善、そして、運動療法、排便習慣の是正などがが大切です。
  便のあるべき軟らかさ :便の軟らかさは「ソフトクリーム状」「バナナ状」一番理想的です。
  
 

 1」生活改善療法:排便リズムを取り戻しましょう

 
  1:朝、5分早起きして余裕のある規則正しい排便タイム(爽快な排便リズムを作ること)が大切です。
 
  2:朝は、コップ1杯の水(冷水は駄目です、白湯や常温水)をしっかり飲んで腸を排便モードにしましょう。
 
  3:行きたくなったら、すぐトイレへ。(昼間の会議中でも!)が モットー。 排便欲求を我慢すると便秘になりやすいのです。
 
  4:にこにこ笑顔を1日3回作りましょう。(つらいことがあっても顔をにこにこ顔にしてみましょう。)
    ストレスなどで大腸の緊張が高まると痙攣(けいれん)性便秘になりますので・・・。
 

 II」食事療法 ”野菜たっぷり!”で便秘改善:

  繊維の多い野菜、海草、豆類、穀物や麦ご飯の摂取は便秘の改善に大変効果があります。野菜には大腸がんを予防する効果もあります。

 

  *: 野菜(繊維)の分類:  

    成人は、毎日、25gの食物繊維が必要といわれています。

    野菜野菜と何でも便秘に良いかというと、そうでもないのです。トマトなどはリコピンなどが体にいいけど繊維はとても少ないのです。

    野菜の繊維には水に溶ける「水溶性野菜繊維」と水に溶けず腸内で膨張する「不溶性野菜繊維」があります。

    便秘の種類によって、食べる野菜の「種類」を違える必要があります。どうか、お読み下さい。

 

  1)溶性繊維の多い野菜(わかめ、ひじき、昆布等海草、もずく、カボチャ、こんにゃく、ライ麦、大麦、きゃべつ など)、

    水溶性繊維野菜を食べると腸の食物の滑りが良くなります。

    老人など「弛緩性便秘」には、この水溶性の繊維野菜摂取が大切です。不溶性繊維野菜と半々くらいの割合で混ぜて食べましょう。

 

  2)溶性繊維の多い野菜(大豆、豆類、オクラ、ゴボウ、サツマイモ、春菊、など)

    不溶性の野菜は便のかさを膨張させて腸のぜん動運動を促す作用がありよく便秘を改善します。

    女性に多い「痙攣性便秘」では、十分な量の水分とともに腸内で膨張する消化されない不溶性野菜繊維が効果があります。

   *注意!

    高齢者で腸の機能が低下している便秘の方に過剰の溶性野菜を摂取させますと、高齢者では腸のぜん動運動が弱いため、

    かえって不溶性の野菜が直腸で詰まって便が出なくなり(宿便嵌頓) 病院で摘便をしなければならなくなります。

    

  3)不溶性、水溶性をバランス良く含む野菜(ジャガイモ、プルーン、ゴボウ、キウイ、納豆など)などがあります。

    不溶性、水溶性の色々なタイプの野菜を、常習性便秘のかあtなど 快適な排便の為に多めにとりましょう。

 

    注目!! 若者が好む生野菜サラダでは、もそもそして十分な量の野菜がとれません。

         ゆでたり、おひたしにしたり、いためたりすると、大量の野菜が食べやすく沢山とれるのです。

        (また、野菜嫌いの子供さんへは調理方法の工夫が大切ですね。)     

        

  その他とっても大切なこと:

  朝食は必ずしっかりとりましょう。!!

   三度三度の食事を規則正しくしっかりとることが大切です。 えつ?なぜ 便秘に効くかって?

    朝、食事をとると、胃直腸反射が起こり、便意を催します。そこで、ゆっくり、排便タイムをとりましょう。

    そうすれば、便秘などはおこりません。

    出勤前にとても忙しくて、トイレに行く暇がないって?  どうか、5分10分早く起きて、楽しい朝食をとって、その後、快適な

    トイレタイムを是非楽しみましょう。

 

  老人など頑固な弛緩性便秘の方、女性の頑固な便秘の方、

    腸の滑りを良くする「オリーブ油を毎日お猪口一杯程度服用も効果があります

 

  赤ちゃん幼児の便秘: 赤ちゃんに便秘はほとんどないのですが、

     便が硬くて困ったときは、オリゴ糖をヨーグルトなどに混ぜて飲まてみてください。    

     市販:マルツエキス(和光堂)赤ちゃん用  麦芽糖オリゴ糖を60%含んでいる。

 

  腸内の善玉大腸菌やビフィヅス菌を増やす、ヨーグルトや乳酸発酵食品もとても良いでしょう。

 

 

 III):運動も便秘改善

   ウオーキングなど適度な運動も腸管の運動亢進を促し血流改善に良いのです。

    歩きながら、下腹部に力を入れて歩き腸に刺激を与えましょう。

    おへそから の の字をかくように お腹を やさしくなぜて腸に刺激を与えましょう。

 
  

 IV):排便姿勢(洋式トレイの場合

    排便時の便が出やすい姿勢があります。(洋式トイレの場合)

     1)前屈み 35度の前屈姿勢が良いのです。膝が胸にくっつくくらいが良いのです。そうすると、大腿筋がお腹の腸を圧迫

       するようになって、排便がやりやすくなります。 和式便所では自然に蹲踞の姿勢になるのでそのままで理にかなった姿勢です。

     2)足の下に高さ5cmくらいの低い踏み台をおいて便座に座って、少しまたを開いて、前屈みの姿勢で排便すると直腸がまっすぐ

       になって、更に排便がやりやすくなります。

 
 

B:便秘薬の適切な選び方飲み方

 

  便秘薬は、腸にやさしい ソフトな効き目の 緩下剤(かんげざい)から始めましょう。

  上記の食事や生活改善を試みても駄目なら、おだやかな塩類下剤である(緩下剤)市販のミルマグ酸化マグネシウムなどから
    はじめてみましょう。  病院でも最も良く使われる薬です。
 

I): 緩下剤(かんげざい)(効果が弱めで安全 腸にやさしい下剤薬)

 
 
   1] 塩類下剤  (日本で昔から最も多く使われている、ソフトで安全な便秘薬です。ファーストチョイスでしょう。)
 
   塩類下剤は、腸内容液が体液と等張になるまで腸の中に水分を満たし、水分を便に移行っせて便を柔らかくして便通促進作用を促します。
   習慣性が少なく、穏やかな下剤で(効き目は弱いけど安全で、長期間の投与が可能です。
 
   若い女性に多い「痙攣性便秘」や老人に多い「弛緩性便秘」どちらにも良いファーストチョイスの薬でしょう。
   
    酸化マグネシウム 、
      カマグ  マグミット (病院)   
      ミルマグスラーリア便秘薬(ロート製薬) 市販薬 などがあります。
 
    硫酸マグネシウム    
  
   *但し、老人で、腎臓障害のある方などでは酸化マグネシウム長期投与で高マグネシウム血症などに注意して下さい。
 
 
 2]クロライドチャンネルアクチベーター下剤

     アミテイーザ (ルビプロストン)  (病院処方)

     世界で50年ぶりの緩下剤! (米国で日本人がベンチャー企業で開発) 

     アミテイーザは、小腸に存在するクロライドチャンネルを活性化して大腸内への水分分泌を促進して便を自然に軟化させ、

     腸管輸送能力を促進する新薬で、従来の酸化マグネシウムやセンナなどとの併用も可能であり、下剤としての効果はソフトですが、

     安全で長期投与も可能であり、慢性便秘症の方や特に老人の習慣性便秘への新しい便秘治療薬として期待されております。

                                (時々合わない人あり)

 
     それでも効かなければ、まず、下記で述べるセンナ系や漢方など大腸刺激性下剤を緩下剤と併用してみましょう
 
 

II) 大腸刺激性下剤 (強めの下剤

 

  1:アントラキノン系  (下剤の強さは中間クラス) (セカンドチョイス

    生薬などに含まれる配糖体であり、小腸より吸収されて血行性に、または、直接大腸を刺激してぜん動運動排便をを促す薬

    日本で 酸化マグネシウムと同様に最も良く使われており 効果もやや強い薬です。 

       腹痛下痢などの副作用に注意。習慣性に注意。

    センノシド系: プルゼニド、 センノシド、一日 2錠から(医療用)”病院で最も良く投与される薬”。
 
    センナ系  : アローゼン、 センナ   (医療用)
 
    市販薬
     新サラリン(大塚製薬)(アロエ、センノシド)
     サトラックスチョコタブ(佐藤製薬) (センノシドCa)など
 
    大黄系:
     セチロ  ダイオウ (医療用)
     武田漢方便秘薬(武田薬品)(大黄、甘草湯エキス)  (市販薬) 良く使われている
     小太郎薬草便秘薬(小太郎漢方製薬)(大黄末、センナ、アロエ、甘草など)
 
 
  ジフェノール誘導体下剤 液体   (病院処方が多い)
 
    ラキソベロン (ビコスルファートNa) (病院処方)(頑固な便秘に確実に効きます。)
 
    液体で白湯に10滴ー15滴ほど落として服用します。1日一回服用。量を調節しやすく幼児や高齢者煮も使用使用しやすく、
    習慣性がないのなどの利点があり頻用されます。
 
    注意:作用は強めで効きすぎて下痢になっておなかが痛くなることがありますので、少量の滴数から始めましょう。
 
   
 
 
  3:ビサコジル
 
   大腸に直接作用して排便反射を刺激する。腸の運動を強く促す。大腸での水分吸収を抑える作用で強い刺激性下剤 
   かなり強い下剤で効きすぎて、下痢になり排便時に腹痛がおこることあります。
 
   コーラック(大正) (ピサコジル10mg単独)   (市販)  コーラック系で一番強い最強!!
 
   スルーラックS (エスエス)(ピサコジル+センノサイド) 合剤 (市販) 
   カイベールC(KKアラクス) (ピサコジル+センノサイド)  (市販)
 
   テレミンソフト坐剤* (病院処方)(直腸型便秘、排便障害 気張っても出せない方b向き) 肛門に挿入して使います。 
   
 
        4 :ジオクチル ソジウムスカル サクシネート (DSS)(湿潤性下剤)
    
   大腸に湿り気湿潤をあたえて便通を促進するので、老人などにもやさしめの成分で、下記 コーラックII がそれを
   含んでいて、お薦めですが、刺激性のビサコジルもふくんでいるので、下痢に注意して使用しましょう。
   
 
   ビーマス (DSS)(病院用)大量の水とともに飲むことがお薦め。単独では効果弱い。
   
   DSS合剤:
 
        コーラックファスト(First)(大正) (ピサコジル5mg +DSS16mg)(市販)
  
        刺激性下剤のビサコジルが半分量の5mg/1錠と少なくしてあります。だから効果が弱め * 初めてのコーラックを試す方にファーストチョイス  効果が少しマイルドなのでお薦め。 
 
 
   コーラックII (大正)ピサコジル10mg +DSS16mg)  (市販)  
     
        刺激性下剤のピサコジル倍量の10mg/1錠  効果が強い 下痢の副作用に注意。
 
   注意:牛乳やガスターなどの制酸剤と飲むと効き目が悪くなります。
 
 

 III) 直腸刺激性下剤

   炭酸ガスを坐剤に含み、肛門に挿入すると、炭酸ガス(安全です)を発生して腸運動を亢進させて、

   老人などの直腸排便障害のある直腸性便秘に効果があります。

 
    新レシカルボン坐剤  (炭酸ガス発生排便坐薬)(肛門に直接挿入して使います)
 
    (直腸型便秘、排便障害 気張っても出せない方向き) (排便10分前に肛門内に自分で挿入するとスムースに便が出ます。)
   
   硬結便などで便が出にくい時、老人で排便力が低下していてうまく気張れないときなどに肛門内に挿入すると便が出やすくなります。、
   安全な薬で、習慣性もなく、排便困難な時に気軽に使えます。  お薦めです!
 
  
    新レシカルボン坐薬S(ゼリア新薬)(炭酸水素ナトリウム)    (市販) 
    コーラック坐薬 (大正) (炭酸水素ナトリウム+無水リン酸水素ナトリウム)  (市販) 
  
 
 IV) 膨張性下剤:  
 
          繊維を主体とする膨張性下剤で、大量の水とともに服用します。自然の作用を利用。
       弛緩性 老人性便秘に良いのですが、効果が弱いので他の下剤と併用する事が多いようです。
     
       バルコーゼ (多量の水とともに飲む) 高齢者の弛緩性便秘薬(病院)としても使われます。
 
 

 V)漢方薬その他:    

       大建中湯、(ショウガやサンショウを含む腹部膨満、腸管癒着のある便秘の方に安全で良い薬です。作用弱。)
         桂枝加芍薬湯(腹部膨満便秘に補助的に効きます)
 
 

 VI) 浣腸薬

   便がどうしても、出ない。肛門の近くまできているのに出ない! という場合には、市販の 浣腸を自分で肛門に挿入して使うのは

   お薦めです。 肛門内に浣腸ノ先端を挿入して浣腸液を腸内ニイレ5分ほど待つと催しますので、さっと排便しましょう。

   癖(くせ)になるという人がいますが、5回や10回くらいではでは癖にはなりません。

   便がどうしてもでなくて困ったときは、気軽に使って良いでしょう。   勿論その後は医師にも相談してください。

   (市販薬)

    イチジク浣腸 30E  (イチジク製薬KK)   イチジク浣腸 40E (少し強め) (イチジク製薬KK)

    ケンエー浣腸 30E   (健栄製薬KK)    ケンエー浣腸 40E (少し強め) (健栄製薬KK)  

 
 
 
 便秘薬物療法: まとめ
 
   一般的な「常習性便秘」には、まず、塩類下剤の酸化マグネシウム(市販、病院)が投与されます。
    医師の処方が必要ですが 新薬 アミテイーザ (ルビプロストン) も是非試みてください。 
 
    これらが、無効な時には、大腸刺激薬である センナ、プルゼニド(病院)、アローゼンを
    用います。併用可(漫然と長く使用しないこと) 
  
 
   高齢者や長期臥床者に多い「弛緩性便秘」には、緩下剤 酸化マグネシウム、マグミット、が多く使われています。
    また、クロライドチャンネルアクチベーター下剤であるアミテイーザは是非試みるべきくすりです。 
    効果が少ないときは!
    刺激性下剤で 効果がよいソフトな作用の センナ、プルゼニドの併用もお薦めです。
    
 
   頑固な便秘、下剤を飲んでも便が出なくなってしまったかた。正しい食物繊維の摂取などの生活改善が必要ですが、間に合わない。
    そんな時は、病院で出す ラキソベロン液を15滴前後 寝る前に 白湯にたらして服用してみて下さい。
 
 
 
 意外に多い困惑する便秘救急症状:
    宿便嵌頓(しゅくべんかんとん) いわゆる 糞づまり!!
 
    高齢者の方(まれに幼児や若い人でもある)に多く、常習便秘で肛門括約筋の力が低下しているので、うまく排便時にきばれなくなる
    ことがあります。そして、便が軟らかくても出せなくなって、浣腸でも出せなくなってしまって、病院を救急受診して
    医師や看護師に指を肛門に入れて「摘便」をしてもらうこと必要があります。
 
    そういう傾向のある方はときは、予防的に排便前に、新レシカルボン坐剤などを排便10分前に自分で肛門内に挿入してください。
    安全で、常用しても安全で癖(くせ)にはなりません。 市販もされていますので、是非、安全なので気軽に使用してみてください。
 
  
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         市販薬の詳しい解説コーナー:     ◇◇町の薬局にたくさんあふれている、色々な種類の便秘薬をいったい、どんな基準で選らんだら良いのか?、     また、その中身は何か?効能効果はどうなのか?どのような基準で、どのように利用するか? ということに主眼をおいて、    市販の便秘薬中心にをなるべく、系統的にいろいろな観点から、便秘病態別への効能効果と適応の解説をこころみました。     下記の項 から各種解説を選んでクリックしてそれぞれのページを開きお読み下さい。     市販便秘内服薬成分分類と症状による使い分けと注意(総論)        便秘の症状による市販便秘薬の購入のガイド。  

市販下剤薬の種類:

 ◇緩下剤 (カンゲザイ) (作用が弱くて体にやさしいファーストチョイスの下剤

       塩類下剤

   ◇主な大腸刺激性下剤効果のやや強い漢方薬や、良く効いて強い効果のある下剤。)

        

   ◇膨張性下剤(非刺激性)(植物繊維で大腸内部を膨張させて便通を改善する薬)(弱い作用)

   ◇浸潤性下剤(軟化剤) ジオクチル.ソジウム.スルフォ.サクシネート (DSS) (ヤサシイ弱い作用)

         表面活性剤でもあり便の表面張力を低下させて便に水を含ませ、便を軟化させて排便を容易にする作用です。

 

   市販下剤薬の使い方:

   市販便秘薬の使用方法と便秘の内容別対処法

   市販便秘薬使用のこつと注意点:1

 

    排便困難時!!

          (便が出そうなのに、どうしても便が出せなくて苦しい時!)の便利な.排便用”坐剤”

 

   コーラック各種やスルーラック(市販薬)使い分けの目安。

      市販のコーラックスルーラックには コーラックファスト、コーラックII, コーラック、コーラックハーブなど

      いろんな種類がありどれを選んで良いか分からないと思います。 

      各種コーラックの症状効能効果による選び方について解説を試みました。 是非、参考にしてください。

        

   ◇センナ茶(健康便秘改善食品)について      

   賢い便秘薬(市販)の使い方伝授 選び方のこつ。

 


 

便秘薬の使い方:

   

「常習性便秘」にたいしては、まず作用の穏やかな緩下剤から使用します。

   
  第一選択として、緩下剤としての、塩類下剤(酸化マグネシウム製剤 ミルマグ、マグミットなど)から始めましょう。
  (市販薬少ない) または、非刺激性下剤の膨張性下剤(使い方に要工夫)。
   
  第二選択薬として、効果が強くて、一般に手軽に良く使われるのが各種大腸刺激性下剤す。
  大腸刺激性下剤は、漢方の大黄センナ センノサイド が良く知られています・
  良く効くので日本では多くの方が長期間使っておられるのが実状です。
 
  大腸刺激性下剤にはさらに効果の強い、市販の コーラックなどのテレミンソフト系薬剤 があります。
  
  これらは、効きすぎて副作用として、利きすぎて下痢になり、お腹が痛くなったりすることもあり、
  とにかく作用の弱い薬から、そして弱めの種類(後述)や少量から徐々に増量する方法で使用しましょう。
 
   
  
 賢い市販下剤の使用方法と手順こつ   
  便秘薬は、1日1回飲むときは、内服するのが一般的です。勿論、朝、晩に分けて2ー3回に
  分けて内服してもかまいませんが・・・
 
   1)下剤を開始する”こつ”は、弱めの薬(たとえば、非刺激性の塩類下剤(酸化マグネシウム、
     3Aマグネシア、ミルマグ、)などから、それも、少量から始めることです。
     内服時、水もしっかり飲んでください。下剤内服時、牛乳などはなるべく避けましょう。
     これらは、軽い便秘の治療薬と考えてもまあ、かまいません。
 
   2)効果がなければ、少し強めの、生薬系刺激性下剤を少量併用してみるか、または、変更してみましょう。
       刺激性生薬系下剤:たとえば「センナ系」の新サラリン 武田漢方便秘薬、 センノシド
     コーラックハーブ等を試してみましょう。
     漢方でも結構強いので、下痢しておなかが痛くなることがあります。そういうときは、減量しましょう。
   
   3)刺激系下剤の代表で効果ははっきりあるけれど、その中ではやや穏やかな、
     ラキソベロン系の 「コーラック First (DSSが半量等も良いでしょう。
     そして、いずれも少量から試して、効果がなければ、徐々に飲む量を増やしてみましょう。
   
     4)それでも効果がない「頑固な!便秘」には、刺激系下剤で強力な
 
      コーラックII(テレミンソフト+DSS(表面活性剤))
           は非刺激性ですが良く効きますし、頑固な便秘の方は試みてよいでしょう。
 
                     最強薬はテレミンソフト系の ”コーラックがよく出回って多くの方に使われています。効果も強くはっきり効きます。
 
       いずれも、副作用としてよく起こる、腹痛や下痢に注意しましょう。!
 
    *便秘の方では、コーラックを2錠以上飲まないと出ないといっていつも常用して、水のような下利便を
     出し続けている方がおられます。下痢は、肛門感染や痔瘻を誘発する事もあり、
     大量の下剤を漫然と長く内服するのは、危険です。医師にご相談をして下さい。
   
 
   
    [便秘薬使用の注意]:
 
  1:漫然と長く使用すると、大腸の動きの低下をきたして、かえって痔や便秘が悪化したり
   することもあるので、注意して下さい。
 
   
     2:大腸刺激性下剤は骨盤内充血をきたしやすいので、痔疾患妊娠時にはよくありません。
    使用するときは、なるべく短期間にしましょう。少しずつ減らして中止の方向へ。
   
   大腸刺激性下剤のなかで生薬の大黄や、アロエ成分薬(新サラリン武田漢方便秘薬など)
   授乳中禁忌です。
   
   センナ成分(新サラリン、コーラックハーブ、木草センナ錠など)も授乳中は乳児に
   移行して乳児が下痢をすることもありえますので慎重にご利用ください。
 
   
  3:高齢者や長期臥床者に多い「弛緩性便秘」(腸が動かないための便秘)には「膨張性下剤」
   や刺激性下剤が良いでしょう。
 
   便を出す力がなくなり、常時、浣腸摘便がひつような老人のかたなどでは、手軽な
   炭酸ガス発生坐剤 (新レシカルボン坐薬、コーラック坐剤等)を肛門内に挿入して
   みるのも良いでしょう。自分自身でも出来て、便が出しやすくなります。また、安全です。
   
  4:逆に、若い方に多い、大腸の緊張が高まっている「痙攣性便秘」は、「塩類下剤浸潤性下剤、
    膨張性下剤」のような、非刺激性下剤のほうが良いでしょう。
   
  5:同一下剤の長期連用は習慣性を生ずるため、種類を替えるか、または、作用機序の異なる
   薬を併用することも考えましょう。
   
  6:正常の、排便リズムが回復すれば、薬剤を徐々に減らして行き、いずれ出来れば中止する
    ことが出来るように心がけましょう。
      
  7:自分の便秘症状にあった下剤を選びましょう。薬の成分を読むようにしましょう。
   
   
  8:下記のような場合は下剤を服用しないこと!。または、医師に相談してください。
   
   (1)医師の慢性疾患等治療投薬を受けている人。 医師に聞きましょう。
   (2)妊婦又は妊娠していると思われる人。
     (*塩類下剤: 酸化マグネシウム製剤 (ミルマグ、カマグ、マグミット)などは
     妊娠中でもおおむね問題ありませんが流産早産の危険があるような場合はやめましょう。
      やはり、婦人科の先生の許可を得ましょう。)
     老人で長く使用すると、高マグネシウム血症や腎臓機能障害のある人では要注意です。
   
   (3)授乳中の方。(*塩類下剤 カマグ、マグミットなどはおおむね大丈夫です)
        (センナ含有製剤は乳児に母乳から入り乳児に下痢を起こす可能性あります)
   
   (4)次の症状のある人。   腹痛、 悪心・嘔吐
   (5)次の診断を受けた人   腎臓病
   (6)下剤は、一般には15才以上です。 一部、12才以上可能。
   
   (7)安全といわれる塩類下剤(酸化マグネシウム)5才以下では控えましょう。
   
    「幼児便秘」は小児科医師に相談するべきです。なお、小児用イチジク浣腸は大丈夫です。
   
 
    
   
緩下剤:塩類下剤 軽度*の便秘、第一選択薬)   はじめに戻る     塩類下剤(主に、ミルマグ、酸化マグネシウム)は腸管内へ水分を移行させて、便を軟らかくさせて便痛   を促進させます。 他の下剤のように、余りお腹が痛くなることも少なく、腸に優しい   非刺激性下剤です。 効き目は弱いのですが、腸にやさしく安価であり、まず最初に試みるべき緩下剤です。      効果が穏やかに利いて、小児や妊婦(例外あり)などでも薦められます。   長く飲み続けても比較的安全といわれます。(下記)   効果はマイルドで、安全で良いのですが町の薬局には少ないのが難点。   医療用薬品:(医師が使う薬品)   カマグ(酸化マグネシウム含有)(粉末)、やマグラックス錠(酸化マグネシウム含有)    マグミット錠(酸化マグネシウム含有)(医療用)が代表的です。    私は、成人の切れ痔の便秘対策薬として、良く使っています。夜2錠ぐらいから開始。   小児の切れ痔治療時の便秘改善薬としてもOKです.          市販薬:  3Aマグネシア錠(ナガエ薬品)(酸化マグネシウム製剤)(ネット販売あり)。                       http://www.nagae-ph.com/item/p-993.html     大人は3−6錠 一日1回(夜)     5才以上の小児から大人、老人まで使用可です。   錠剤ミルマグLX (水酸化マグネシウム)(エムジーファーマ株式会社)(森下仁丹)             www.181109.com     ほんのり甘い錠剤で子供(5才以上)から内服(量注意)可能といわれます。  ミルマグ液 (液体でミルク状 子供(5才以上)や老人にも飲みやすいらしい。)          www.181109.com      スラーリア便秘薬(ロート)は塩類下剤の(硫酸マグネシウム配合)です。   注意:塩類下剤(カマグ、マグミット)などは妊娠中でもおおむね問題ありませんが、      流産早産の危険があるような場合はやめましょう。やはり、婦人科の先生の許可を       得ましょう。      授乳中の方**。酸化マグネシウム製剤はおおむね大丈夫といわれています。         大腸刺激性下剤:       大腸刺激性下剤(コーラックなど)はよく効きますが、骨盤内充血をきたしやすいので、    痔疾患妊娠時にはよくないことがおおいので、痔のかたは利用は短期間にするようにしましょう。

  a)センナや大黄、アロエなど生薬を主成分とする下剤:(アントラキノン系誘導体)

         (中等度の便秘によい)
 
  センナから抽出されたセンノシドなど生薬系下剤は、小腸より吸収されて、血行性に、
  または、直接大腸粘膜を刺激して、排便を促進する薬剤で、常習性便秘や慢性便秘に
  多く用いられています。
  センノシド、大黄等生薬系は中等度の便秘に良いでしょう。甘草はセンナを飲んだ後の腹痛を
  やさしく抑える作用があります。 夜内服すると一晩で自然に近いお通じがえられます。
   
    漢方系の刺激性下剤は、腸に刺激を与え、おなかの運動を促すため、腹痛をおこすことがあり、
  また、服用量を徐々に増量して効果があらわれるまで増やす方法をお薦めします。
   
  時に、効きすぎて腹痛や下痢が起こることがありますので慎重に、少量から始めましょう
          アルカリ尿時赤色となり、余り長く連用すると、大腸粘膜が黒くなることがあるそうです。
   
  授乳中にこれらを内服すると、乳児におっぱいをとおして、センナがはいり
  乳児が下痢をする可能性がありますので、なるべく避けましょう。
 
 

市販薬 品名と成分効能集:

         ( )内は製品会社名と含有成分と含有量を示します。
 
  新サラリン(大塚)* (センノシド49.8mg、アロエ190mg/3錠)
 
     武田漢方便秘薬(武田)* (大黄267mg、甘草湯エキス67mg/3錠) 良く使われています。
 
     コーラックハーブ(大正)* (センノシド + 甘草)
   
       サトラックスチョコタブ (佐藤製薬)(センノシドCa 80mg/8錠)
 
   本草センナ錠(木草製薬)(センナ末1000mg/12錠)
   Honzoセンナ末(本草製薬)(センナ末0.75g/包)
   ハーバルラックス(佐藤)(大黄末300mg、アロエ末150mg、センナ末300mg+他)
 
 
   
  生薬刺激下剤混合塩類下剤: (センナと緩下剤の併用 ソフトな作用)
 
   ワカ末漢方便秘薬(クラシエ)(大黄2.5mg、甘草1g/個乾燥硫酸ナトリウム0.5g があります。
 
 
  軟化剤(DSS)との合剤(生薬の下剤効果を少し強くするため)
 
     クリア便秘薬(武田)(大黄エキス405mg、甘草エキス25mg、+DSS24mg /1個)
            (効果やや強い) などが市販されています。
 
   
   
  センナ茶(健康食品*)について (一言コメント!)
   
     精製センナは薬品扱いですが、「センナ茎」は健康食品として認められており、
  センナ茎を「センナ茶」として広く「健康食品扱い」で煎じ用にて日本では大変広く
  販売されていて、我が国では便秘の方の利用者も多いようです。
   
  効果はセンノシド薬品と同等に近いものもあり、下剤効果が強いものもあり、使用して
  下痢がひどくなったという苦情もあります。また、煎じ方についても曖昧な説明が多い
  ものもああり、効果の強いもの、弱い物いろいろあり、見分けがつきません。
  ご購入時には、ご注意ください。 ネットでもたくさん売られています。
  薬局でお買いになるときは、薬剤師さんに聞いてご購入されるようおすすめします。
   
  このことについては「下記HP」でくわしく解説していますのでおよみください。
        http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-09-15/2005091514_01_2.html
   
 

 b)ラキソベロン系(ビコスルファートNa)系下剤:(腸にやさしく効果も良い

 
   ビコスルファナートは腸内細菌そう由来のアリルスルファターゼにより発生する
   ジフェノール体の大腸刺激によって下剤作用を示します。医療では液体で胃腸造影剤
   使用後の排便促進用としてもよく使われています。
   腸に優しい成分で腸管のぜん動運動を高め、水分の吸収を抑えて便通を
   促します。 病院では「ラキソベロン液」という名前で医師が使用しています。
   
   腸の運動が低下する状態の老人などに多い「弛緩性便秘」にも効果的です。
   習慣性が少ないので、子供(液体で医療で使われる)や老人でも使用可能です。
 
 
   
   コーラックファスト錠 (DSS32mg + ピサコジル15mg / 3錠中)(大正製薬)
    
   
   ビコラックス(ビコスルファートNa 7.5mg/3錠中)(佐藤製薬)があります。
   
 **やや強めの便秘の時で、初めて便秘薬として市販コーラックを使うときには、まず、作用の比較的穏やかな
 
   「コーラックファスト」や ビコラックスから始めることをお薦めします**
      
   他の便秘薬同様、腹痛、悪心、腹鳴、腹部膨満感などがでることがあります。少量から始めましょう。
 
 
 

  c)テレミンソフト系(ビサコジル系)下剤:(常習性の強い慢性便秘に適す。

 
   テレミンソフトは選択的に大腸粘膜の細胞を刺激して。大腸の蠕動(ぜんどう)運動
   を高めます。血液の中に成分が入らないので「肝臓、腎臓病」の方でも利用
   できるといわれます。短期間使用に適す。
  
   慢性便秘に効きます。 効果は強い! 
   良く利きますが「腹痛」と「下痢」に注意! 妊娠時には強すぎるので要注意。
         下記の薬が良く使われています。少量から始めましょう。
   
   コーラック(大正製薬)(ビサコジル5mg/1個)         夜1回服用 
   
   デスピナL錠(笹岡薬局(ビサコジル5mg/1個)   夜1回服用
 
   良く効いて、強い下剤です。但し、下痢腹痛に注意。漫然と長く続けないことが大切です。
 
       

 *他の薬剤との合剤(効果をより強く色々な便秘に幅広く対応できるようにしたもの)

   
   コーラックII(大正製薬)(ビサコジル5mg+DSS8mg/1錠中)(浸潤性下剤加)
          非刺激性の膨張性下剤が含まれていて お薦めです。*(下記参照)
 
     スルーラックS(エスエス)(ビサコジル5mg+センノサイドCa20mg/1錠中)
 
   カイベールC(KKアラクス)(ビサコジル5mg+センノサイド20mg/1錠中)
   
   
     ◇浸潤性下剤(軟化剤)との合剤:(刺激性+非刺激性)
                   
   DSS(ジオクチルソシウム・スルフォサクシネート)を主成分とする表面活性剤であり
   便の表面張力を低下させて便に水を含ませ、軟化させて排便を容易にする作用です。
   
   
           コーラックファスト(大正)(DSS16mg + ピサコジルmg / 2錠中)
 
      コーラック初心者にお勧めです。ビサコジルが半量でかなりソフトでやさしい下剤。
   
    コーラックII(大正)(DSS16mg + ピサコジル10mg / 3錠中)
 
   
       かなり強い慢性便秘に効きます。 効果は非刺激性DSS(表面活性剤)下剤が含まれ頑固便秘で試みても良いでしょう。 
     良く利きますが「腹痛」と「下痢」に注意! 妊娠時には強すぎるので不可。
      
          
  *)炭酸ガス発生.排便坐剤
 
   坐剤形式になっています。手軽な浣腸のようなものだと思って下さい。
   便が肛門の出口まできているが出せないとき!に浣腸のような気持ちで肛門に坐剤を挿入して使いましょう。
 
   挿入すると腸内で炭酸ガスを発生して腸運動を亢進させて下剤効果を発生します。
   1回で効かなければしばらくしてもう一回入れても良いでしょう。
 
   炭酸ガス坐剤安全で習慣性がありません。!!   是非、気楽に使ってみてください。
   お年寄りに多い排便力が低下した直腸性便秘(排便障害)」安全で効果があります。
  
    新レシカルボン坐剤S(ゼリア新薬)炭酸水素ナトリウム0.5g/個)
   
         コーラック坐薬(大正)(炭酸水素ナトリウム0.5g/+無水リン酸水素Na0.5g/個)
   
   
   
      膨張性下剤:(非刺激性)    はじめタイトルに戻る
 
   プランタゴ・オバタ種子などの繊維成分を主体に含み、多量の水とともに用いると
   繊維が膨張し、腸のぜん動運動をうながします。 
   高齢者に多い弛緩性便秘(大腸が動かない状態)に有効です。
   
         内服時に水を多く飲む必要があり、お腹がはることがあります。
  根気よく、水を多くのみ自分にあった利用法を見つければ、作用が緩序で、効果は
   2−3日後に出現します。良い薬ですが手軽に使うには、やや根気が必要です。
 
   コーラックファイバー(分包)(大正)(プランタゴ・オバタ種子皮1200mg+
                 センノシド20mg+ナツメエキス100mg+硝酸チアミン12mg/1包2g中)
   
     サトラックス(分包)(佐藤製薬)(プランタゴ.オバタ種子2.168g、センナ実0.946g
   
     /1包4g中)
     サトラックスビオファイブ(分包)(佐藤製薬)(プランタゴ.オバタ種子末8.672mg+
             センナ実末1.964mg +ニコチン酸アミド5mg/4包中)
   
     ウイズワンα〔分包)(ゼリア新薬)(プランタゴ.オバタ種子2.168g、センシド83.mg
                  + ヨクイニンエキス300mg/3包(7.5g中)
        約180mlのぬるま湯にて飲む。
    
    **膨張性下剤は効果与作弱くて効きにくく、センナなどの刺激性下剤などと併用するのが現実的な使用法でしょう。
 
                    タイトルに戻る
 
*その他:

  天然オリゴ糖  自然なソフトな便秘薬   http://www.origotou.com/  ネット販売

    効果:おなかが痛くなることもなく慢性便秘に効果。 妊婦にもよくて!自然な感じとか。
 
  赤ちゃんには マルツエキス和光堂)麦芽糖 が発売されています。(キリン堂など)
 
 

 
  市販下剤の使用方法と便秘への対処法:まとめ           タイトルに戻る  切れ痔など痔があるかたも、痔のない方も、人知れず便秘で困っていらっしゃる方が 思った以上に、とても多いのに驚かされます。 センナを煎じて飲んでかろうじて1週間に1回便をだしておられる方も多いようです。  どうやったら、スムースに便が出せるのだろうか?  毎日、便秘のことでいらいらする。さっと便秘を治す良い薬を下さい。と言われる方が よく、いらっしゃいます。市販薬には医療用より効果が強い薬がとても多く販売されて います。 また、いろいろな病院からもらった、下剤を複数飲んだり、液体の強力な医療用 ラキソベロンを他の薬剤と併用、常用しておられる方も多いのです。  そういう方に、医師が、緩下剤のカマグやマグミットなどをだしても、あるいは、センナ由来 のプルゼニド錠を出しても、先生の薬は全く効かないです。市販薬の方がずっと良く効きます。 などと言われてしまうことがよくあります。 排便リズムを取り返そう:  最近は、皆さんは仕事で忙しく、野菜をサラダ程度でとるぐらいで、ゆでたり煮たりして 食べないので圧倒的に繊維(粗繊維)が不足しています。どうか、ゆでた野菜をたっぷり とるようにして、腸の環境も整えることを忘れないでください。  5分早く起きて、朝コップ1−2杯の水(常温または白湯)をのみ、ゆとりのあるトイレタイムを作りましょう。   学校や、会社で排便を催したら、行きたくなったらすぐ排便を!!のポリシーで、 「ちょっと失礼」といって、早く、大腸の要求に応えてあげるようにしましょう。   快い、排便リズム。快便、快眠、が快適なライフを約束します。  漫然と、便秘薬(センナなど)を使用し続けると、かえって、便秘が悪化してしまう ことがあります。(上記参照)  そうはいっても、よく、使われる市販便秘薬をなるべく上手に使うことは、それなりに 大切と思います。 たくさんの、便秘薬。コーラックでも色々種類があって、どれがどう 違うのか、どれを買ってどのくらい内服すれば効くのだろうか?便秘でも、軽いもの、 酷いもの、いたい便秘、色々ですね?本当に、分かりませんよね。  

痔のある便秘には、まず、緩下剤(酸化マグネシウム製剤)がファーストチョイスです。

      
    内痔核や切れ痔などの痔疾患には効果がマイルドで、腸にやさしく、腹痛などの副作用の
 すくない、緩下剤の酸化マグネシウム製剤をまず試みましょう。 
 酸化マグネシウムは妊婦でも使用可能です。(勿論ドクターの許可を得ましょう)
   
   市販薬としては一般薬局ではあまり製品がありませんが、ネットなどで販売されている、
   3Aマグネシア錠(ナガエ薬局)、http://www.nagae-ph.com/item/p-993.html
   ミルマグ液、  錠剤ミルマグLX(エムジーファーマ株式会社) www.181109.com
 などを試みてもよいでしょう。
   
   病院で処方される酸化マグネシウム(カマグ)。マグラックス錠、マグミット錠等は、
   健康保険で3割負担で済み、かつ、薬価がとても安いので、薬局で色々薬を買うより
 むしろ、安価だと思います。
 
      
 それでも、効かない、「頑固な便秘」にはセンナなど生薬系刺激性下剤を試みるか、または、
     ラキソベロン系の刺激性下剤更に強力なテレミンソフト系刺激性下剤などを試みても
 よいでしょう。
 但し、効果が強いほど、腹痛、下痢などの副作用が強くなります。
      
   *常習性便秘でお悩みの若い方の間では、現状では、大腸刺激性下剤が多く使用されて
  います。
 でも、実は、大腸刺激性下剤は「痔にはあまりよくない」下剤なのです。
   
 しかし、そうはいっても、実際は切れ痔の方など大変多くの方が、センナなどを
 煎じて飲んでおられことが圧倒的におおいのが実状です。
   それで、実際は、かなり多く使われていて、案外結構それでうまくいっているという方も
 おられるようです。だから、私は、一概に使用を否定しません。
   
 コーラックファストは、はじめに使うコーラックだと思います。ビサコジルが半分量なのでDSSの水分浸潤作用で腸にはやさしいようです。
  少量から慎重に使ってみれば、以外に良いのかもしれません。
 その次の段階では、
 コーラックII が非刺激性浸潤性下剤も含まれていて、頑固便秘の方、是非、試みても良いでしょう。
   
   コーラックはビサコジル単独で強力刺激性下剤なので痔には強すぎて、下痢や腹痛で困ることが
  多いようです。(要注意) しかし、患者さんでは良く使っていらっしゃるようです。
  下痢がやはりおおいそうですが、良く効くからと言って使っておられます。
 何か、痛々しいですね。 強ければよいということはないのだと言うことを、是非、
  私の、この、ホームページ文章kら、お汲み取り下さいますよう祈念します。
              タイトルに戻る                      
《コーラック下剤って色々種類があるけれど、どうちがうの??》 痔の市販薬が多い「大正製薬」の内服下剤薬には、コーラックという名前の内服薬が  良く用いられており、また、種類が色々たくさんありますが、....違いが分かりますか?  コーラック下剤でも、成分効能内容が、かなり違います。  効能効果、薬品成分、便秘の程度による使い分けなどについて解説を試みました。  どうぞ、コーラック愛好家の方、一読ください。 いずれも 15才以上のみに適応。(成分/効能の違いを略記しました。)  (一応、排便効果のマイルドなものから効果の強いものへの順になっています。)  コーラックハーブセンノシド、センノシドCa 生薬系大腸刺激剤含有)    他会社 同類製剤:     新サラリン(大塚) (センノシド49.8mg、アロエ190mg/3錠)、      武田漢方便秘薬(武田) (大黄267mg、甘草湯エキス67mg/3錠)    生薬由来の自然な成分。腸のぜん動運動を正常にします。      あまり、強くなくてソフトな中くらいの強さの薬でしょう。      腸の運動が低下している、弛緩性便秘にも効果があります。効きすぎて下痢することあり。
 
   
  コーラックFirstDSS16mg/2錠 + ビサコジル5mg/2錠大腸刺激下剤) 
            ビサコジルが半分量なので効果がソフトで初めての方向けです。  お薦め  
 
        旧 コーラックソフトに対応
      
   コーラック テレミンソフト5mg/1個大腸刺激下剤))
   他社同類製剤:
    デスピナL錠(笹岡薬局)(テレミンソフト5mg/1個)
       効果が強くて、強い慢性便秘にも効果あり。
    成分が血液中に入らないので 肝障害、腎障害でも服用可能。
    腹痛、下痢が起こることが多いので少量から始めましょう。
 コーラックIIテレミンソフト系刺激下剤+DSS浸潤性下剤合剤)(非刺激に入る)
    浸潤性下剤で腸の負担が少なく お薦めです。
 
    自分で効き目を調節出きる。やや強い下剤!
    けいれん性便秘に効果(2種類の薬を合わせたから、より強力に効くだろう。)
   コーラックファイバープランタゴオバタ系繊維含有.膨張性下剤)(非刺激下剤)
   他社同類製剤:
    サトラックス分包)(佐藤製薬)(プランタゴ.オバタ種子2.168g
                      センナ実0.946g/1包4g中)
       弛緩性便秘用 大量の水と飲む必要あり 2−3日かかってゆっくり効果。
    上手に!使えば穏やかな効果で自然ででよいでしょう。時として膨満感。 
    すぐに効くと言うより、不足する食物繊維を補う形のやや体質改善効果をねらう意味が
    あります。根気よく、気長に使うと大変良いと思います。繊維だから、薬と言うよりは
    食物便秘改善薬と考えても良いでしょう。
    コーラック坐薬坐剤、炭酸ガス発生排便促進坐剤)*(別形式薬)*
         (炭酸水素ナトリウム0.5g/+無水リン酸水素Na0.5g/個)
    他社同類製剤:
       新レシカルボン坐剤S(ゼリア新薬)炭酸水素ナトリウム0.5g/個)
     用法:
           坐剤形式で、排便前肛門に挿入する。「浣腸感覚」で使用おすすめ。
    老人など排便力低下した弛緩性便秘や直腸性便秘排便障害用
   *まぎらわしいですね! 一つ一つ内服して経験して自分で効果をたしかめるしかない?
    でも、これを指針にして何とか選んでみてください。
                  タイトルに戻る   
         

           & 終わりに:

     *多くの方が利用しているにもかかわらず、市販便秘薬の飲み方の研究を医者はしていないのが実状です。
 私は、今回、町薬局を回って、売られている便秘薬を見て回り、その薬効成分を分析して
 分類して、少しでも皆様のお役に立てるように、薬効別に副作用も含めて分類してみました。
 不十分ですが、効能効果の特徴や違い副作用なども知って頂いて、市販薬購入時の判断材料にして下さい。
 少しでも、便秘で苦しむ皆様のお役に立てれば、私の喜びです。(お読み頂き感謝します)
 
 
 

病院では米国で開発されたアミテイーザ(ルビプロストン) という名前の慢性便秘薬が使われるようになりました。  

   アミテイーザ(ルビプロストン)は、老人にも良く適応し、下剤としての効果は余り強くありませんが、
   小腸に存在するクロライドチャンネルを活性化して大腸内への水分分泌を促進して便を自然に軟化させ、腸管輸送能力を促進する新薬で、
   従来の酸化マグネシウムやセンナなどと併用も可能であり、慢性便秘症 特に老人への新しい安全な便秘治療薬として期待されております。
   酸化マグネシウムのようにMg中毒の心配もなく是非ドクターに言って試してください。食後に必ず飲むこと。
 
  酸化マグネシウムやセンナ(プルゼニド)などにのみ頼っている日本の便秘治療は 「ガラパゴス化した日本の便秘治療」として
  反省されなければならなくなています。
 
             
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