肛門周囲皮膚カンジダ真菌症


肛門周囲皮膚にカビがはえることがあります。肛門周囲を、不潔でじめじめさせておきますと、カンジダ菌というカビ(足の水虫と良くにています。)が生えるのです。肛門周囲が、頻繁に掻くために、ざらざらひ乾燥して皮膚が慢性に肥厚しあれてしまいます。いつも、いらいらするようなかゆみがあります。市販のステロイド難航を縫ったりしますと、かえって、悪化します。カンジダには、抗真菌剤軟膏を塗るべきです。

一般には、いわゆる「水虫用軟膏」でも結構です。


肛門周囲皮膚カンジダ症
 

青色矢印:皮疹辺縁がはっきりしている。


 肛門周囲の皮膚が、カンジダ菌に侵されています。慢性化してなかなか直りにくいのです。私の病院では、直接菌を培養して検査したうえで、お薬をだします。(最終段参照)。勿論、一般の、湿疹もありますので、専門医に(皮膚医または肛門専門医師)診てもらってください。


 

いわゆる「インキン」です。(カンジダ症)

 白癬菌の感染(不潔やじめじめした下着のせいが多い)でおこる「インキン」は、カンジダ感染の別名です。インキンといわれる、陰部カンジダ感染は、かゆみが非常に強く、夏などに汗をかくといっそう悪化します。(ステロイド軟膏を塗ると悪化します。要注意):一方、カンジダ症には、マイコスポールクリームやラミシールクリームなど抗真菌剤」が効きます。

 


カンジダの外来での簡易検査法ご紹介

カンジダ症を疑う場合は外来で簡単な培養検査をおこないます。(下記写真参照)

カンジダ症を疑う場合は、左写真のごとく、外来で水野高田培地を使用して皮膚の塗まつ検査を行います。

図1)

方法:

まず綿棒で図1のごとく皮膚をこすります。

 

図2)

水野高田培地の瓶のふたをあけて、綿棒を培地に塗り付けます。

 

図3(黒い培養陽性)

図3)

4ー5日経過すると、カンジダ陽性の場合には、図3のごとく、培地に黒いカンジダ黴菌の増殖がみられ、簡単に判定できます。

 

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