直腸脱

下図は直腸脱の状態です。いわゆる「内痔核脱肛」とは全く違います。

 

(典型的な直腸脱)

 

 直腸脱は、直腸が肛門の外に、排便時や歩行時でも脱出してしまう疾患です。骨盤の筋肉や、肛門括約筋が全く機能を失い(すなわち肛門のしまりが全く失われる)、直腸が、写真のごとくだらりと肛門の外に垂れ下がってきて出てしまうのです。子どもの直腸脱は、成長とともに自然になおることが多いのですが、老人になって筋肉の力が衰えるために起こる直腸脱は薬などではもう治りません。直腸脱は、薬は全く効果ありません。入院手術が必要です。

<直腸脱のもどしかた:>

直腸がでてきたら、まず仰向けに寝て、両足を体にひきつけてお尻を高くし、深呼吸をします。ちょっと手を添えておしもどしてやりますとはいります。


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