乳児痔瘻

 乳児痔瘻は、ほとんど男児のみに発症します。0才から1才頃にほとんど発症して、肛門周囲に膿瘍ができ、やがて膿みが出るようになり痔瘻となります。原因は不明ですが、おむつかぶれが関係するという説もあります。予後良好です。大人の痔瘻とは原因が違うようです。

 

 乳児痔瘻(矢印)の写真  

 肛門の3時又は9時方向の側方によく起ります。膿をもち、最初は赤く腫れます。排便時、痛がります。

 

乳児痔瘻の治療法:                    医院で膿瘍となった赤く腫れた部分を、局所麻酔下で、切開します。2ー3回通院したら、後は、お母さんが、しばらく大変ですが、こまめにおむつを換えて、お尻をなるべく、ドライに保つようにしましょう。また、消毒薬で拭いて、乾燥したガーゼをあてたり、時にゲンタシン軟膏などを塗布しておきましょう。根気よく、局所の消毒と、清潔なおむつ交換を頑張れば、大人の痔瘻と違って、ほとんどが、3ー4カ月で、治癒します。再発しても、切開をくりかえせば、たいがい1年以内に治癒します。

それが大人の痔瘻と違うところです。

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