GTモードの日数はとうに400日を越え、ガレージにも80台以上のクルマが 並ぶ。 メーカーレースや耐久レースを随分残しているので、達成率はまだまだだ。 その中で、メーカーレースに「参加」するために買ったのを除いて、本当に 「走る」為に自分で買ったクルマは数台しか無い。 他は、優勝で貰った奴を走りこんだり、レースで勝つために、更に上の奴に ステップアップするために乗り継いできたクルマばかりだ。 その中でも異質な存在がゾンタC12とバイパーGTSだ。 日常の足には有り余るのに、更にハードチューンで4桁の馬力を得た心臓を 持つ2台。 ゾンタは、先のイタリアのレースで黒猫を沈黙させている。 そして、バイパーは高速レースで他を圧倒していた。 しかし、通常のレースではその馬力を押さえきれず、まともにコーナーを クリアするのもままならない。 でも、1レースでシリーズが完結するなら? しかも、それが高速コースのみで。 「Like the Wind」 そう銘打った、1戦のみのレース。 GTモードの事実上の最終戦。 GT1の曲にも同様のタイトルがある。 スタートグリッドには、1000馬力を超えるフルチューンのモンスターが並ぶ。 平均時速が軽く400km/hを超えるレースが、もうすぐ始まる。 このレースが終わったら、ガレージから一歩も出ていないクルマ達と遊んでやろう。 F1のレースに出るのは、その後でもいい。 どんな風よりも速く、どこまでも遠くに。 |