BUG 第42号 第1版 2008. 9. 10
NAKAJIMA'S EYES |
もう季節は終わったけれど、作業所のトイレの横には梅雨の季節になると紫陽花の花がよく咲く。誰が植えたという事も無く、(前の持ち主が植えたのかも知れないが……) 昔読んだ小説に石坂陽次郎の「紫陽花の歌」という青春小説があった。「青い山脈」というのもこの人の小説だった様に思う。 紫陽花はユキノシタ(昔、母が良く自宅の庭に植えてあったユキノシタを天婦羅にして食べさせてくれたのを思い出す)の仲間に属し、お釈迦様の生誕祭(花祭・灌仏会)に頭から注ぐ甘茶もこれの仲間であったと思う。(朝日新聞の植物百科、確か薄い小雑誌が120巻位集まった百科事典だった。昔新聞配達をしながら買ったものだ) 因みに紫陽花の葉には青酸配糖体C9H6O3 (元素記号は、確かじゃないかも?) という毒があるとか。症状は嘔吐・腹痛・下痢があるとか。死亡するまではいかないみたいだが……。人の消化管内で分解されて青酸(HCN)を生じるのだそうだ。 この花には昔、来日していたシーボルトの日本での奥様だった人「お滝さん」に因んで付けた「ハイドランド オタクサ」(正式な学名では無いみたいだが)という学名があったように思う。京大病院で首の手術をした時に、ベッドの上で仰向けになったまま植物百科を読んだ時に書いてあったと記憶している。 |
健常者と障害者 |
交通事故にあって障害者になって健常者の時の考え方や気持ちと、障害者の考え方の両方分かることができる様になりました。健常者のころは、職場に居たときにでも、障害者の仕事が遅いことや障害者年金を受けて気楽に暮らしていると想いっていました。実際、障害があると言うことは、朝9時から夕方5時まで働くことがこんなに大変なことであることが初めて解りました。障害者になった時は自暴自棄になって、何もしたくなくて自宅に閉じこもっていた時もありましたが、障害者施設に通うようになって、自分と同じような考えた時期がみんなあったことが解り、健常者と障害者は、楽しいことも悲しいことも全然変わらないと思いました。私は、障害を受けたことで、反対に今まで以上に自分の人生を最大切に、仕事・生活をめいっぱい楽しんで生きていたい。障害者と健常者の架け橋になるような仕事をしたい。 |
小田垣 顕 |