| NAKAJIMA'S EYES |
自分だけが不幸を背負っていると思っている人へ 自分自身を卑下(俺は馬鹿だとか・身障者になったことを恨む・努力もしないでこれはできないと決めつけてしまう)することはしないで欲しい。不幸な人は世界中に沢山いる。嘆いている間にも沢山の人が、戦争や内紛で殺されている。戦後の廃墟の中で、残された地雷の恐怖に慄（おのの）きながら、化学兵器の残存物質が混ざった土を耕し、食物を栽培し、家畜を飼育して必死に生きようとしている人達が世界中に数多(あまた)いる。貧困と餓えで亡くなっていく人も数多くいる。少なくても日本に戦争や内紛はない。治安も維持されている。ある程度の社会保障も整備されている。事件・事故・病死・自然死以外で滅多に死ぬことはない。そんな平和で医療技術や科学技術の進歩した国に生まれ、毎日をそう不自由しないで暮らしていけることがどれだけ幸福なことであるかを認識したことがあるだろうか。  四季折々に花が咲き、美しい山河に恵まれ、美味しい魚介類や野菜・果物も(金さえあればだが)少し歩けば手に入る。交通網も整備され、短期間で自国の何処へでも行ける。ある程度、思想や宗教も自由で、色んな事が云えるし抗議もできる。私は決して、この国が良い国(学歴重視・役人天国・老人や障害者への福祉費の削減等)だとは思わないが、戦争や内紛もなく、思想や言語統制もない。そんな国に生まれて幸福だと思っている。 |
