読者からのいろいろの”少し分かりにくい多彩の症状の”ご質問とお答えの一部をご紹介したものですが、実際に診察をしたわけではないので、あくまで一般論でお答えしました。1つの考え方として、参考にしてください。個々のケースへのお答えに医学的な責任をもつものでないことをお断りし、ご了承願います。 |
1)皮膚垂(肛門周囲のびらびら)と痛み。 2)肛門いぼと痛みと切れ痔? 3)サラサラした出血と粘液? 4)妊娠と痔と坐剤(アヌゾール)ステロイド含有可否。 |
1)質問: 肛門周囲のびらびら(皮膚垂)と痛み
しかし、私が一番悩んで気にしいるのは肛門のところにできているびらびらしたもの(ホームページのQ&Aにあった「皮膚垂」だと思います)なんです。お医者さんに聞いたところ、皮膚が垂れ下がっているものでそれはなおらないといわれました。とることもできるけれど悪いものではないので取る必要はないと言われました。でも、気になるんです。こんなお尻彼氏に見せられません。取るとしたら、どのような方法があるのでしょうか。また、それにはどのくらいの入院期間やお金がかかるのでしょうか。 |
1)答え:
2)入院は2週間以内です。程度によっては数日の場合もありますが。一般的には総額30万円くらいですので、健康保険1割負担なら3万あまり、3割負担なら9万くらいです。 |
2)質問: 肛門の”いぼ?”と痛み!と切れ痔?
ところが最後に残ったイボ(ニキビみたいな感じ)がなかなか取れず、座っている時や、排便時(最初だけですが)に痛いというかかゆいというか、ニキビを押したようなそんな感じの痛みがあります。日によって、気にならない日もあるのですが、痛い日は1日痛い時もあります。 自分では見えないので主人に見てもらっていますが、イボがあるだけで、特に腫れたり、膿んでたり、傷があったりということはありません。排便時にも出血はありませんし、便秘もしておらず、毎日排便して、排便後には温水シャワーで洗って薬(ヂナンコーハイがなくなってからはボラギノールMを1カ月使っています)を塗っています。薬は入浴後にも塗っています。 このイボは、薬を塗っておけばそのうち消えてなくなるのでしょうか。それとも早めに病院に行った方がいいのでしょうか。また、薬を変えたほうがいいのでしょうか。? |
お答え:
追加:もし、慢性裂肛のともなう疣でないとすれば、血栓性外痔核が時間とともに、だんだん小さくなったものの、炎症が残っていて痛いのかもしれません。その場合は、局所にゲンタシン軟膏などの抗生物質軟膏を試して下さい。痔の薬と併用可能です。 |
3)質問: サラサラした出血と粘液がでる。
・日ごろ便秘気味 ・痛みは全くありません ・肛門のまわりは傷や、できものなどもありません ・30歳 女性 ・2/20(粘液に混じりさらさらの血)風邪気味の時鼻をテッシュでかんだ感じです。 ・3/20(粘液に混じりさらさらの血) ・3/20(少々の血) 体調は別に悪くは無いのですが、今回も生理前になっているので、何か生理と関係あるのでしょうか? なかなか恥ずかしく、病院に行く勇気がまだ無く・・・・・大変申し訳ありませんが分かりましたら教えて下さい。 |
お答え:
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質問:妊娠と痔と坐剤(アヌゾール)使用質問。 私は20歳代の1児の母プラス妊娠23週目(6ヶ月)の妊婦でもあります。昨夜、どうしても痔が痛み出したためAnusol(市販坐剤:アヌゾール)を使いました。一日排便が無かった翌日から痔がでてしまったようです。 座剤注入後はウソのように痛く無くなり、痔も中にひっこんだようでしたが今朝はまた出ていました。今後もこのAnusolを使っても良いものでしょうか?また、この座剤にはステロイドが含まれている?のですか?使用の可否について教えて下さい。 |
お答え: 内痔核がはれて痛いときは、温めたりするだけでなく、坐剤も効果があるとおもいますが、使用期間は2週間くらいを目安にすれば、副作用の心配は少ないと思います。ステロイドのない坐剤をえらぶのは、妊娠中ですので、賢明でしょう。一般に妊娠5カ月以後は、痔の坐剤ではステロイド含有については、あまり気にしなくても良いと婦人科の先生に研究会でいわれました。 アヌゾールについては小生のホームページで、「痔の薬物療法百科」から先へ進み、「町薬局市販”痔疾用「坐剤.軟膏」”利用法と成分知識百科」からさらに、「市販痔薬坐剤利用の知識百科」を経て、さらに「市販痔疾用坐剤軟膏の成分効能効果」をあけて、みてください。 アヌゾール軟膏、アヌゾールA坐剤、アヌゾール坐剤はステロイドが含有されていませんので良いと思います。但し、アヌゾール軟膏HCにはステロイドが入っています。妊娠3ー4ヶ月ぐらいはステロイド使用はやめて下さい。良く薬剤の箱の表示を精読してください。「コルチゾン」などの名前はステロイドを意味します。 市販痔疾用坐剤軟膏の成分効能全覧より。痛み止めの成分麻酔薬は全く害はありません。 アヌゾール軟膏(三友ー日邦): 10g.20g/本 ステロイドなし、リドカイン(麻酔薬) 30/g 抗ヒスタミン:ジフェンヒドラミン5、交感神経興奮剤:塩酸ナファゾリン0.2、アラントイン10、ベルーバルサム/セイヨウトチノミエキス、 アヌゾール軟膏HC(日邦): 酢酸ヒドロコルチゾン(ステロイド)**10mg、リドカイン(麻酔薬) 30/g、抗ヒスタミン:ジフェンヒドラミン5、交感神経興奮剤:塩酸ナファゾリン0.2、アラントイン10、ベルーバルサム/セイヨウトチノミエキス、 アヌゾールA坐剤(日邦): ステロイドなし、アミノ安息香酸エチル(麻酔薬) 200、収斂保護:酸化亜鉛640、ベルーバルサム/リン酸水素カルシウム192、 アヌゾール坐剤(日邦): ステロイドなし。アミノ安息香酸エチル(麻酔薬) 200 、グリチルレチン酸40、アラントイン40、酸化亜鉛400、ベルーバルサム、 上記効能:「内痔核、きれ痔の 疼痛、痒みの緩和。」 以上です。 |