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肛門粘膜脱(ねんまくだつ)とは、上図のごとく、直腸粘膜がゆるく、たぶたぶと余って、肛門の外へ飛び出してきて、ジクジクするものをいいます。内痔核(静脈叢鬱血)脱肛と区別がつきにくいのですが、出血があまりありません。しかし、粘液分泌されパンツに付着してべとべとした感じで、不快感強く、気持ち悪く、多くは老人で肛門括約筋がやや弛緩した人に多いようです。 |
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余剰粘膜をドラムに引き込んで輪ゴムをかけるところ |
左図のごとく、外来で無痛で、簡単に前処置もなく、マックギブニーという機器を使用して、粘膜脱を機器のドラムに引き込み、一気に輪ゴムを、粘膜根部にかけて、引っぱり込んだ余剰肛門粘膜を絞りこみます。数カ所くりかえすことにより、余剰の粘膜を自然に脱落させることが、出来ます。無麻酔で痛みもなくできます。(この方法は、肛門括約筋の柔らかい方では、内痔核にも応用することもあります。) |
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輪ゴム結紮終了図:数日後余剰粘膜は壊死脱落する。 |
マックギブニー器による、余剰粘膜の輪ゴム結紮後の状態です。縛られた余剰粘膜は1週間ほどで、自然に輪ゴムとともに脱落します。外来でできるので、入院や通院の必要はありません。数回に分けて行うことが多いのです。 (外来で出来る肛門疾患、痔の治療の一つです。) |