京都産業大学 対 摂南大学
前半 爽やかな秋の風に乗せて楕円のボールがくっきりと青空に舞う、公式戦の第2戦は大阪長居陸上競技場第2グラウンドで午後2時キックオフ。開始7分京産大は敵陣右ゴール手前5メートルでのラインアウトからロック大内が相手ボールを奪い、モールを押しこんでエイト平田のトライ、ゴールも成功。これまでの公式戦・招待試合の2ゲームでは先にトライを奪われる戦況であったためこの試合の幸先良いトライに今年も100点ゲームかと思いながらの観戦となったが、その後のゲーム展開に何が起こったのか、京産大の思うようなゲーム運びにならない不安な状況が続く。
開始13分摂南大は京産大陣地25メートル中央付近でのオフサイドのペナルティーを得て、ゴールを決める。京産大の攻めが続くもペナルティーの連続で京産大らしからぬミスもかさなり、開始20分摂南大は京産大陣地ゴール手前5メートルでのペナルティーからエイト、フランカーとつなぎ右隅に逆転のトライ、ゴールは失敗。
開始34分摂南大は京産大陣地5メートル付近でのオフサイドのペナルティーを得て、左22メートル付近まで進む。摂南大のラインアウトでロックがキャッチしてハーフ、スタンドとつないで左中間にトライ、ゴール失敗。京産大は前半思わぬ展開にあせる気持ちが見え隠れしているなかでの前半終了。
後半 1年生のプロップ松尾が初出場、多分自分でも1年生のこの時期から出場できるとは思っていなかったのでは。厳しい練習に歯を食い縛って頑張り、努力した成果が今開眼、本人はどんな思いで戦っていたのだろうか、今度聞いて見よう。
開始4分摂南大は京産大陣地22メートル付近でのペナルティーを得て、ゴールを狙い、ゴール成功し点差を広げる。開始8分京産大は左ゴール手前5メートルでのラインアウトでフランカー伊藤がキャッチ、モールになってエイト平田のトライ、ゴール失敗。後半もう一人の1年生川口の常に前にボールを持って出る活躍がフォワードのリズムを京産大に導く大きな役割をしているように見える。
開始11分京産大は摂南大陣地ポール下手前5メートル付近でのペナルティーを得たところをエイト平田が素早く反応、そのままポール左に逆転のトライ、ゴール成功。開始15分京産大は摂南大陣地ゴール右7メートル手前でのスクラムからスクラムを押しこみエイト平田のトライ、ゴール失敗。後半のフォワードを全面に打ち出しての戦いがチームに元気を蘇らせ、ようやく京産大らしい戦いになる。
開始24分摂南大は京産大陣地20メートル中央でのペナルティーを得て、ゴール成功。開始32分京産大は摂南大陣地左ゴール手前5メートル付近でのラインアウトでフランカー伊藤がキャッチし、モールを押しこみエイト平田のトライ、ゴール失敗。開始38分京産大は摂南大陣地左ゴール5メートル手前でのラインアウトからフランカー伊藤がキャッチ、モールで持ちこみエイト平田の左中間にトライ、ゴール成功。
すでの40分が過ぎいつ終わっても不思議ではない状況下、京産大は自陣5メートル付近でエイト平田が強引に走り今日一人で7ツめのトライかと信じた一瞬、ゴール1メートル手前で相手に掴まる。京産大フォワードがフォローしており、すぐさまハーフ橋本、センター小西、最後はスタンド大野にわたってポール下にトライ、ゴール成功。と同時にノーサイド。
後半の頑張りは、フォワードのゲーム中での立て直しができたことにあると言える。又先週の法政大、今回の摂南大と後半にトライを許さなかったことが、選手達に大きな自信となり、これからの一戦いっせんに強い京産大のパワーを見せてくれると信じている。エイト平田の6ツのトライは見事であり、これからのゲームにも期待したい。
京都産業大学 |
対 |
摂南大学 |
43 |
- |
19 |
前 半 |
後 半 |
|
前 半 |
後 半 |
1 |
6 |
T |
2 |
0 |
1 |
3 |
G |
0 |
0 |
0 |
0 |
PG |
1 |
2 |
0 |
0 |
DG |
0 |
0 |
7 |
36 |
計 |
13 |
6 |
43 |
合計 |
19 |
写真提供 渡邊 純一氏
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