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マツダ787B、いまや伝説のルマン優勝車。 甲高い4ローターのサウンドは、いつも遠くへ去っていくだけの存在。 とにかく、掛け値なしに速い。 どれくらい速いって、うちの虎の子ランサーが、テストコースでトップギア ベタ踏みで楽々置いて行かれる。 そして、レーダーには自分を含めた二位以下の集団と、ひとつのブリッツが 周を重ねるごとにその距離を空けていく。 いまの手持ちのクルマでは、絶対勝てない領域に彼はいる。 諦めるしかなかった。 そして、奴を抜き去ることが出来るクルマを探す果てしなき戦いが ここに始まった。 考え方を変えれば、787Bの出ていないレースに参戦すれば良いの だが、試合に勝って勝負に負けた的な悔しさがいつまでも残るだろう。 周りにいたGT−ONEやR390でもおいてけぼりを食らっている。 一体、何を持ってくれば勝てるのか。 できるだけ大き目のレースを制覇して、そこで貰えるクルマを投入 するしかなさそうだった。 |