GT3攻略日記


ステージ4−1:モーターショーを経て


PHOTO=NEW BEETLE


あれから半年近く空け、忙しいなりにもゲームをする時間くらいは作ろうと
努力し、なんとかゲームに復帰する。

きっかけとなったのはGT−Cの発売。正月明けの短い休みを利用して
一気にクリア。そこで得た大量の報酬。

振り込まれた金額は、保有するクルマの総価格と同じほどもある。
資産が一気に倍化した感じだ。

これだけあれば、メーカーレースも手持ちのクルマの改造も思いのままだ。

しかし、GT3への入門用としてGT−Cからライセンスと金を振り込まれても、
後からGT3を始める人は、ここでのレースについて行けるのか。

まあ、考え方を変えれば、ここまで自分が非力なクルマと資金不足に
悩まされてきた過程が、最初から高級車にフル改造を施す事も可能に
なるわけだから、きついレースに出会う頃には、腕も上がっているだろう。

まあ、その話しは置いといて、復帰後第一に狙ったのが、店では買えない
クルマの充実。

まずはディアブロGT。OPでは何度も見るが、レースでしか貰えないため
手に入れるには走るしかない。

そして、それをイタ車専用レースに持ちこもうという計画だ。通常のレースに、
いかに新車を買わずに参戦しつづけるか。そういう楽しみ方もあるだろう。

これは、ビートルカップに参戦するためにビートルを買い、レースが終わって
貰ったクルマがビートルだったというオチから、できるだけダブりを防ごうと
いう考えもある。

そこで、我が虎の子を半年振りにガレージから引き出し、コートダジュールの
耐久に持ちこむ。なんだかサイバーフォーミュラに出てきそうなGTカーも参戦
しているが、特に気にせず走りきる。

トヨタ、日産のGTが異様に速いが、馬力では対等なので、腕でカバーできる
範囲だ。

コーナーではブロックを徹底し、その上壁に当たらないように気を使う。
ピットを4回に設定し、タイヤのダメージを最小に食い止める。
ただ、インプレッサが少々遅くて邪魔になったが、他は大体似たような速度
なのでシケイン前、ホームストレートで他車をかわす。

結果、3位までの後続に1周以内という結果でナンとかレースを終える。

しかし、耐久は順位に関係無く、完走でクルマが貰えるんじゃなかったっけか?

まあいい。とりあえず忘れておこう。
金杯貰えなかったらクリアしても気持ち良くないじゃないか。

だが、肝心のルーレットで目押しに失敗。マンセルのF1を当ててしまう。

泣く泣くもう一度耐久を走りなおす。

そして、今度は念願のディアブロを当てたので、ほくほく顔でガレージに戻る。

ステージ4−2:イタリアの熱風


PHOTO=RAYBRIG NSX JGTC



次に参戦したのは、イタリアン・アバンギャルド。

イタ車専用のレースだ。実はここまでで、あのディアブロにこだわったのは、
このレースの為にある。

このレースでは、レギュレーションとしてイタ車限定というのがある。
試しにアルファで参戦したが、周りはディアブロとゾンタレースカーのみ、
10周するまでもなく敗北は明白だった。

とにかく、そこに出てくるゾンタレースカーが異様に速い。
そこで、スタートグリッドに連なるディアブロを持ちこもうと考えたわけだ。

貰ったディアブロは、サスやギアをいじってノーマルより速くはしたつもりだ。
そして、予選を走り、先行二台のゾンタの後ろにつける。

しかし、後続のディアブロの集団からは抜け出せたものの、ゾンタには
追いつけなかった。

何度かセッティングを変えつつ参戦するも、ゾンタがいる限りは後塵を
喫している。
ここで勝つには、ゾンタレースカーしかないのか?

しかし、そのゾンタレースカーは、このレースでの勝者にのみ与えられる
クルマだった。

一番速いクルマを手に入れるために、その一番速い奴を他のクルマで
抜かなければいけないのだ。

こうなったら馬力で押すしかないのか?

そう考え、以前フルチューンしたゾンタC12Sを駆りだし、他のレースを使って
セッティングを出してみる。

しかし、直線ではそのチカラをいかんなく発揮するが、ローマのような狭い
コースでは、どアンダーで扱える代物ではない。

とにかく、前に進もうとする力が強すぎて、いくらブレーキを調整しても
曲がってくれないのだ。

エンジンの回転を急速に落とし、止まらないクルマを曲げるにはどうすれば
いいか。

エンジンブレーキをかけてもタイヤがロックするだけで、益々止まらず曲がらず。
サイドブレーキで急な方向転換をし、馬力に任せて立ち上がるか。
だが、真横になってもクルマは進行方向に滑りつづけ、壁に激突。

その間に黒い兄弟は走り去っていく。

何十回と同じレースを繰り返していたある日、最終2ラップの三角コーナーで
ギアの操作を間違えて、減速時にギアを上げてしまった。

慌ててギアを落とす。真正面に壁が迫る。
とりあえずぶつかっても、進行方向にだけは向けようと、ハンドルを切る。

今はまだ3位だ。逆転の可能性はある。

この間、わずか数秒。

そして、何事も無かったように、C12Sはコーナーをクリアした。

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