ステージ5−1:黒猫のタンゴ

PHOTO=R390 GT1
要するに、いままではブレーキとギアの使い方を間違っていたのだ。
その後、ブレーキとギアの使い方を煮詰め、1000馬力のマシンを
自在に(?)操れる術を得た。
しかし、これが使えるのは中段ギアを使用している場合で、超高速
からの停止には使えない。
ローマの石畳の路面、90度を割り込むきつい連続コーナーの部分で
威力を発揮する。
ならば、他のところは普通に走って止まれば良いのだ。
あとは、この馬力が何とかしてくれる。
それでも、制御が利くように一段下のチューンパーツを買って取り付け、
正逆2レースに参戦。
黒猫が何台いようとかまわない。オレは自分のラインとスピードで走る。
ちなみに、なぜこいつを黒猫と呼ぶか。
ライト周りの造形が、何となく猫の目に思えたからだ。
ゾンタという名前自体は、とある地方に吹く熱風という意味なので、猫とは
一切関係無い。
レース後、その黒猫が仲間になった。
ステージ5−2:転機
手に入れたゾンタレースカーを、早速マシンテストに持ちこむ。
しかし、運動性、加速性能は高かったが、最高速がやはり伸びない。
このあたりのカテゴリは、レギュレーションがあるせいで、大体皆同じ
位の性能に落ち着くのか。
すると、同じカテゴリでも年式の違うものならレギュレーションの違いから
馬力の高いものもあるかもしれない。
で、後から聞いた話だが、前に目押しで失敗したマンセルのF1は、まだ
F1にターボが乗っていた頃の代物で、エンジン1気筒あたり100馬力を
誇っていた怪物マシンだと…。
それだったら余裕でどのマシンもぶっちぎれるな。
しかし、今更耐久をまたやり直す気にもなれず。
こうして、少しでも馬力のあるクルマを探す日々が、相変わらず続くのだ。
だが、このゾンタレースカーは、F1を除くカテゴリの中では、間違い無く
最速の部類に入る。
最高速が伸びないとは言え、それは787Bと比べての話だ。
他のGTやCカーと比べれば、必要十分な馬力と運動性能を持っている。
そして、ACモードにもゾンタレースカーが持ちこめるようになったことが
大きく、どんどんエリアを進めていく。
GTモードでも、黒猫は各レースを席巻していった。
そして、その日はやってきた。
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