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今回の紹介映画「プライベートライアン」 監督 スティーブンスピルバーグ |
■ストーリー紹介 1944年6月。ノルマンディ上陸作戦は成功に終わったものの、激戦に次ぐ激戦は多くの死傷者を出していた。そんな中、オマハビーチでの攻防を生き延びたミラー大尉に、落下傘兵ライアン二等兵を戦場から救出せよという命令が下された。彼には3人の兄がいたが、全員が死亡。兄弟全てを戦死させる訳に行かないと考えた軍上層部の決定であった。ミラーは中隊から7人の兵士を選び出し、生死も定かでないライアン二等兵を探すために戦場へと出発するのだが……。 この物語は第二次世界大戦中の時代が舞台。二等兵を助けに行くという単純な物語である。 単純な物語なのだが戦争の悲しさ非情さを表現し矛盾を描いた内容である。そして臨場感があり、まるでその現場にいるかのような感じに思えてくる。クライマックッスの戦闘シーンは圧巻である。 この作品を観て思うことは、一方は二等兵(アメリカ兵)を助ける任務を遂行しながらまた一方では国が違うだけで同じ人間を殺す。ここに矛盾を感じてしまうだがこの時代は、そうするしか自分達を守る事ができない、国に逆らう事もできない、ましてや国が侵略されそれによって愛する人達が殺される事も許せない。戦争と言うのは愚かな行為ではあるが人間に付きまとう大きな問題で宿命的に植え付けられていると感じるときがある。 夜野亮太 |