その症状がてんかんの発作かどうか!
てんかんの発作と思っていても実は違うことがあります。
まちがえた診断がされている場合も少なくありません!!
発作にあった治療(おくすり)かどうか
てんかんのおくすりによっては発作の種類が合わないと、かえって発作を増やすこともあります!!
・ケトン食療法
主に小児の難治性てんかんに行います。
糖質などの炭水化物を取らずに蛋白質と脂肪だけを栄養源にする治療です。
食事を作られる方、ご本人の負担がけっこうあります。
当院の経験では、くすりでなおらない難治のてんかんの半数の方で効果が期待できます。
アカデミー賞映画の「マジソン郡の橋」の女優さん、メリルストリープがお母さん役をやっている「誤診」という映画はケトン食療法の話です。
・ホルモン療法
ACTHは点頭てんかん(ウェスト症候群)に効果があります。
TRHという甲状腺に関係したホルモンが効果があるてんかんもあります。
・手術
焦点がはっきりしている難治てんかんで、手術で取っても後遺症が残らない場所に原因がある方に行います。
内側側頭葉てんかんで、最もよく行われています。
手術前にいろんな検査をしてから、おこないます。
・ガンマグロブリン大量静注療法
・重度乳児ミオクロニーてんかん
・ラスムッセン症候群
などの特殊なてんかん症候群に効果がある場合があります。
・迷走神経刺激療法
左の頸部に走っている迷走神経を、心臓病に使うペースメーカーと似た装置を使って刺激する治療です。
手術は必要ですが脳の手術ではありません。
難治性の全般型てんかん、部分てんかんに使用します。