日本の失われていく木造文化を守る(継続する)ための活動を行います。
コロナ禍も3年ほど続き、木考塾は対外の会合に参加するなどの活動以外は完全に停止してきました。
社会はやっと通常の活動を取り戻しつつあり、活動再開が可能となってきたと思います。
しかしこの間、日本文化の中心をなしてきた住宅はただの快適さを得るだけの入れ物に突き進んでいます。一方、コロナ禍で遠距離でも交流ができるような環境もでき、社会もそれに慣れつつあり将来はそちらの方にシフトしていくように思います。
そういう状況を踏まえ木考塾の活動再開と今後の進め方について変更していきたいと思っています。
① 伝統構法建物の構造計算について
誰もが限界耐力計算を理解できるようにする。設計者は実務で計算ができるようにす
る。
② 日本の気候風土と省エネについて考える
当面、気候風土適応住宅に関し学習する。制度の制定に意見を述べる。
③ 地域材の流通について考える
流通に関する実情の把握と諸問題の理解。補助金の拡充を訴える。
④ 職人技術の継承
失われていく手加工の技術の継承。そのために何をすればよいのかをまず考える。
できれば職人さんの技術の見学なども行いたい。
ネット環境が整備され、ZOOMなどの利用により、学習に関する居住地については関係なくなってきました。滋賀県内の仲間と運営は行うけれど、広く全国に上記の活動に共感していただける人を募っていきます。
活動は会員のボランティア精神に基づく活動を中心とし、会員の話題提供や資料提供を中心に毎月1回ZOOMによる勉強会、報告会等を定例で行います。定例会は毎月第四木曜日19:30~21:00を予定しています。変更する場合は連絡します。
当面、話題提供者がない場合は、岩波が限界耐力計算の学習会を、許容応力度計算部分も含め開催していきます。限界耐力計算は、基本を理解し回数を重ねて学習すれば、誰でも理解できる内容です。地震に対する応答以外の梁、柱等の計算については許容応力度計算も必要になるので、そちらも併せて学習します。