入会案内

新年早々、能登半島で大きな地震がありました。大地震が起こるたびにマスコミのなどにより古い木造住宅が倒壊したなどの曖昧な報道がされ、日本の伝統構法の住宅が地震に弱いという誤解を受けています。
日本各地にはまだまだ伝統的な大工技術を使った建物が残っていますが、その技術も継承されず、日本の文化が失われようとしています。
最近の木造住宅については国が耐震や省エネなどの基準を策定し、講習会を開いたりして、全体としてのレベルは上がってきています。
しかしながら、伝統構法住宅は耐震基準については限界耐力計算の基準が制定されたものの、利用に関し講習会も行われず、適判の対象となるなど厳しい状況に置かれています。
また、2025年度からは、新しい省エネ基準が施行されますが、省エネ性能は断熱材などの外皮基準により省エネを図る方法のみが提案され、伝統構法の持つ別の省エネ手法については「気候風土適応住宅」という基準が地域ごとに制定される可能性はありますが、まだ、はっきりしない状況にあります。
こういった問題を実務者自らが協力し合い、次世代に技術を継承し、文化を守るため頑張っていく必要があると考えております。

ここ数年、コロナ禍でいろんな活動が停滞しておりましたが、コロナも落ち着いてきたこと及び、ZOOMなどのWEB会議や講習などが一般化するようになり、全国各地にいる数少ない文化の継承者が互いに手を結ぶことが可能になりました。

木考塾は4つの目標を掲げ、全国の仲間と手を結びながら「日本の失われていく木造文化を守るための活動」を行う事としています。
活動内容は下記リンク先をご覧ください。

 


年会費は3000円(250円/月)でコーヒーを月1回飲めるぐらいの費用で開催します。
また、定例会とは別に限界耐力計算の集中的な勉強会も開催したいと思っています(会員は参加無料)。
職人さんの技術をサポートできる設計者、建物の構造的な動きがわかる職人を育てることを目標としています。 全国各地からの参加をお待ちしています。

新規入会の方で限界耐力計算勉強会に参加ご希望の方は、勉強会の参加申込が必要です。
『限界耐力計算勉強会』のページから申込をお願いします。


会の所在地:滋賀県大津市滋賀里4-11-3 三和総合設計内
代表:岩波 正
電話・FAX:077-528―5460
メール:mokkou@mediawars.ne.jp