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Tu邸の施主が無宗教で行った地鎮祭で朗読された詩です。
施主は数値天文学、核物理学を専攻された大学の物理学教授です。

地鎮の詩

激烈な天地創造の期間が過ぎて
どれだけの時間が流れた頃か

冷え固まらんとするマグマの海に
陽は照りつけ雨は降り注ぎ雷鳴轟き

そのことの限りないくり返しの中に
また遙かな時が流れ

始源の大地に始源の草木は
芽生え生い繁り

限りなく世代の交替はくり返され
大地は豊かな水と緑を貯え生命を育んだ

生きとし生けるすべての生命は
互いにかかわり合いながら
それぞれ独自に進化の道を辿り
互いに支え合う多様で複雑微妙な
生態系を創り上げるに至った

それら生命の末裔であるわれらは
ときに生態系の基盤を蝕み
ときに他の生命を殺戮し
何のための業を為さんとしているのであろうか?

われらの因って来たる所は明らかであるが
これから行かんとする所はいずこであるのか?

それをせつに知りたいと思うが
われらは知り得ない

いまここに居るわれらはなにゆえ何故か緑あって
つかの間の仮の宿りを得るために
なにがしかの業を為さんとしている

われらの行なうなにがしかの業によって
自然を傷つけることは避け競いが
われらは心して身を慎しまんと思う

しばしの間の狼籍の許しと併せて
この間の工事の安全を願う。

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