おそらく、だいたいの人がそうだと思うけど、一人暮しの場合、引っ越しをして、まず最初につなぐのはテレビ、もしくは電話ではなかろうか。
まだひもとかない荷物の上に、その2点が陣取ったりして、結構長い間そのままだったりする。でもって、リモコンだけ別のダンボールのなかにあって、初めて チャンネルを変えることの面度臭さを知る、とか。ま、そうじゃなくてもいいんだけど。僕はといえば、テレビは余りみないほうなので、引っ越してしばらくのあいだは、ラジカセが活躍していた。テレビをつないだのは、わりとあとになってからだったと思う。
少々生活にも慣れはじめ、ダウンタウンでも見ようか、とテレビのスイッチを オンにしたとき・・・・・。
「あ、なんか浮いてる。」ザバァ!
「はぁ!どてらいどてらいどてらい安さで引っ越しのサカイ!」・・・中略・・・
「サカイでアミーゴ!はぁ!」
っていう奴が目に飛び込んできた。
・・・・・しばし絶句・・・・・
嫌いなものを口いっぱいにほおばったときのような不快感が、少々の鳥肌をともなって、込み上げてきた。
正直いって、「関西ってのは、こんなにまで濃いものか!」と思った。
この意味のなさというか・・・
脈絡のなさというか・・・・・
はてさて・・・
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濃いCMといえば、他には「ヒラパ〜〜ヒラピ〜〜ヒラポ〜〜」なんかもかなりの ものだ。
さっぱりわからん。
まあ、それらに限らず、なんかこう釈然としない不快感を感じてしまうものが、多いような気がする。その昔「はっぱふみふみ」で抗議が殺到した、というけど、その事柄はごく自然なことだと、今悟った。
TVに出る人達もやたら関西弁が多いし、そういう番組も多い。
そういやあFMのDJも関西弁だぞ。しかも女性DJまでも。この、マスメディア関係で、関西弁が普通に使われているのには驚いた。かなりのカルチャーショックだった。
はたして、これらが "濃い" と感じるのは僕だけだろうか?
引っ越してきて、いちばん「遠くに来たなあ〜」と感じたのは、このTV、ラジオ だった。それでも、確かに関西弁はテンポもいいし、そういうDJなんかもカッコいいと思う。
東北弁じゃあこうはいかないもんな。
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東京に帰ったら、なんと、サカイのCMが流れていた。
でも友達に聞いたら、はじめの、その風呂場のバージョンはやってないとのこと。関東進出かしら?
東京にいるときは気にもしなかったけど、こんなふうに大阪や京都、神戸など、関西発の流行や文化って結構多いんだろうな。
関西発の文化で、僕が初めてリアルタイムでふれたものは、「引っ越しのサカイ」 でした。
TO BE CONTINUED
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其の1、京都の初日 |
其の2、軟水、硬水 |
其の3、ファッションセンス |
其の4、街の におい |
其の5、引っ越しのサカイ |
其の6、6月1日 |
其の7、八坂神社 |