[ 八坂神社]

  

 四条通りの終わり、どん突きにある大きな神社が、八坂神社だ。

「ふむふむ、名前だけは聞いたことがある。有名な神社だ。」

 もっとも、何で有名なのか、は知らないが・・・。
(祇園祭の御輿の終点らしい・・・・・すみませんね、一度も御輿を見てないので・・・)

 この有名な神社の入り口では、いつも観光客が写真をとっている。
大きく "八坂神社" と書いてあって、仏像かなんかあって、写真をとるには まさに、もってこいだ。

 ここら辺に、いつもノラ猫がいる。たぶん2匹ぐらい。
この猫が全然抵抗しない猫で、もう慣れてしまっているんだろう、観光客に触られほうだいになっている。
猫そのものは珍しくもないのに、修学旅行の女子高生達は、一緒に写真を取ったりして、また、そういうのが旅行気分を盛り上げるのだろうか・・・・ここで写真を取る際の重要なアイテムになっているようだ。

 この猫、呼んでもあまり寄ってこない。

まあ、そりゃそうだな、いちいち呼ばれる度に寄っていってたら、何万人の 観光客の相手にならなくちゃいけない。

 むしろ猫のほうからすれば、「ミャー」と2、3度鳴けば、必ず観光客が寄ってくる。人間なんてそんなもの、と思っているんじゃなかろうか。

 いい身分である。

 

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 ところで、ここで写真をとって、もしかして、そのまま次にいってしまう人も いるんじゃなかろうか?
「ちゃんと中まで見ましょう。」と言うつもりは全然ないけど・・・。

 この神社、普段は普通の神社と全然変わらないと思う。
さほど大きい訳でもないし、演舞場(舞台?)がある以外は目立つものはない。
最初に観に来たときは、僕は別に面白くはなかった。
・・・・が、しかしこれは昼間の話。

 あるとき夜にぶらっとここに来たら、演舞場の堤灯に灯りが灯っていて、 何とも言えないいい雰囲気だった。
”きれい”というのともちょっと違うし、所謂ライトアップのように" 派手 "でも" カッコ良く "もない。
なんとなく不思議と落ち着く様な気分になります、ここは。

 昼間は車が多いし、となりの円山公園に人が多かったりと、けっこう騒々しい。でも、これが夜になると意外に静かになる。
また最初は、ありがちな、不良の溜まり場になっているんだろうと思い、心配していたけど、全然・・・。
人がいない。

穴場です!穴場!・・・・・(何の?)

 

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 そんなわけで、いつのまにか、用もないのにここの敷地を通るようになってしまった。

 もし観光かなんかでここら辺を訪れるならば、夕方からよるにかけて、がいいかもしれません。そういえば、夏は清水寺や高台寺でもライトアップするらしいし・・・。

夕方は人が少なくなるせいか、なんとなくノラ猫も鳴くのが多い様子。
いや、気のせいかな?

TO BE CONTINUED


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其の1、京都の初日
其の2、軟水、硬水
其の3、ファッションセンス
其の4、街の におい
其の5、引っ越しのサカイ
其の6、6月1日
其の7、八坂神社